約 301,172 件
https://w.atwiki.jp/hurosuto/pages/48.html
「急に呼び出して、何かあったん?」 「あったとも。カリムの預言に、また新しい危険因子が見つかった」 「なんや、いい話しではなさそうやね」 「今回出た二つの預言には、二人の人物について記されている。ヴィアトリクス ・フロストリアと、アンヘルについてだ」 教会のカリムのオフィスにて、密やかに密談が行われていた。 それは、ヴィアが意識を取り戻す一日前のこと。 「彼らは約400年前の古代ベルカの人物であり、400年前に起きた事件を… また掘り起こす人物でもある」 「400年? どこかで、封印されてたとか?」 「そうだ。400年前に決着が着かなかった彼らの戦いは、再び目覚める時に持ち 越されたんだが、アンヘルという男がやろうとしていることが問題なんだ」 「つまり、敵と味方に分かれるんか」 「そうだ。味方はヴィアトリクス、敵はアンヘルだ。ちなみにアンヘルの目的は 、世界滅亡とかいう無茶苦茶なものらしい」 確かに、今のご時世なにをやったところで世界を滅ぼすことなんてほぼ不可能だ。 ましてや、その計画を目論む者はアンヘルしかいない。 「無理、ちゃうかな。時空管理局がある限り、それだけには…」 「ですが私の預言にはそう書かれています。それに、アンヘルは400年前に滅 ぼす手前まで上り詰めたとききます」 「…でも、うちだけじゃ対処できへんよ」 「分かっている。今回のキーは、アンヘルがその計画を遂行するためにある物を 使うということだ」 「なんや、その物って」 モニターに映し出された画像には、青く光る一つの石があった。 神が生み出し災厄の種。 「…ジュエルシードだ」 「スカリエッティの時もそうやったけど、それはもう管理局が封印しとるはずやろ?」 「管理局にあるのは、元々のジュエルシードの半分しかないらしい。残りを持っ てるのは、アンヘルだ」 管理局にジュエルシードを保管してあることを知れば、アンヘルは必ず管理局と 接触を図る。 その襲撃を回避すべく、八神はやては呼び出された。 「ジュエルシード…強力なロストロギアが関わった重大な事件だ。お前を呼び出した理 由は、分かるな」 「…また、機動六課を設立するんか」 「それしかない。やれるのは、お前たちしかいないんだ」 「私からもお願いします。たった一人の人間と戦う為に組まれた組織では、破壊 は止められません…」 「よく分かります。せやけど、今から集めたとしても…すぐには皆が集まるとは …」 「今の所は呼べる奴だけでいい。既にフェイトとなのはには連絡を取った。すぐ に来れるのは、なのはだけだ」 「分かった。皆にはうちから声をかける。六課の手続きやらなんやらはそっちに 任せるとして…他にも、連れてきたい人たちがおるんやけど」 「面子ははやてに任せる。早期から入る者と遅れてくる者のリストは、必ず寄越 すようにな」 「それで、ヴィアトリクス様のことだけど…」 今は病室で眠っているヴィアの処遇について、最後に話し会わなければならなか った。 ヴィアを放置しておけば、ジュエルシードを持っているアンヘルに返り討ちにな るかもしれない…ということを想定して、クロノたちはヴィアを機動六課に入 れることを提案した。 「ヴィアさんはなんて?」 「まだ分からないわ。でも、シャッハの話しによると、きっとこの話しを断るっ て」 「そか。人には他人に譲れないプライドがあるんは確かや…でも、それを曲げても らわなくちゃいけない時もある」 「だが、彼の能力ははやてやなのはたちより上だ。彼は…きっと一人で戦うと思 うよ」 「せや! うちに良い考えがあるんやけど」 万が一ヴィアがこの提案を受け入れなかった場合、前に起こした戦闘を口実に、 無理矢理六課に引き込むというものだった。 だが、その為には彼を納得させる必要がある。 「問題はそこや。話し合いはほぼ不可。なら、実力で通すしかない」 「その役目、私がやるよ」 オフィスに、また一人の人物が入ってきた。 それは、クロノに呼び出されたうちの一人。 茶髪に、長い髪をサイドポニーで纏めた少女は、入口で敬礼した。 「高町なのは一等空尉。ただいま到着しました」 「話しは聞いたな、やれるのか?」 「うん。説得も含め、ヴィアトリクスさんとの戦闘は私が一番いいと思うの」 「そうだな。実力的にはなのはかフェイトにしか頼めないことだからな…よし、 頼んだぞ」 「まかせて。それよりはやてちゃん、機動六課をまたやるってほんと?」 「せや。また色々と手間が掛かりそうな事件になりそうやな。J.S.事件が終わっ て間もないけど、また頼めるか?」 「水臭いなぁ〜。言ったでしょ? 私たちは友達なんだから、困った時はいつでも 声を掛けてね? って」 「ありがとうなのはちゃん。じゃあ、うちはこれで」 仕事が一気に増えたはやては退室し、機動六課設立への準備に取り掛かった。 残ったなのはは、詳しい事件の詳細を聞く。 「ジュエルシード、か。最近よく見るなぁ…」 「因果だな。まったく、あまり思い出したくないんだがね」 「そうも言ってられません。皆様には…頑張ってもらわなければなりませんから」 「分かってますよカリムさん♪ こういうのは、私たちの仕事ですから」 「ありがとうございます。では、彼が起きたら連絡しますので」 「わかりました。じゃあ、わたしもこれで」 「資料は送っておく。じゃあ、気をつけてな」 古代遺物管理部機動六課が設立され、一年前に終わったJ.S.事件《ジェイル・スカリエッティ事件》という事件以来から解散された組織。 本当ならばもう二度とその組織に集まることのない者たちが集まるとき、今はまだ見えぬ先 の闇を打ち払うため・・・。 今、歴戦の勇者たちが動き始めた。 ▼ それから一日後、思い通りに作戦は実行された。 「アクセルシュート!!」 「甘い・・・! 氷天一閃!!」 無数に飛んでくる魔力弾をフルンティングで消し去る。 高町に襲撃された俺は“破壊しても大丈夫”な場所に移動した。 魔道師の訓練所らしく、廃墟ビルなどが多く見られる。 「なんで協力してくれないんですか!」 「・・・管理局だかなんだか知らないが、邪魔なんだ」 高町が撃っては消すというあまりにも無駄な事を繰り返しながら、高町は説得を続けていた。 なんてしつこいのだろうか。 彼女は、なぜそこまでしてまで俺なんかを仲間に引き入れたいのか・・・ 「みんなで協力すれば、できない事もできるんだよ!?」 「俺は仲間なんていらない、俺が居たらだめだ」 みんなが不幸になる。 避けようのない戦いに、見ず知らずのお前たちを巻き込むわけにはいかないんだ。 「俺は、一人でも大丈夫だから・・・。一人でも、戦えるから」 「だめだよ。ヴィアさんを一人になんかさせない」 「お前は・・・お前たちは、自分たちの戦いをしろ」 「わかってくれないんなら、力ずくでも・・・」 高町のデバイスが、煙を上げて何かをリロードする。 いつか見た、黄金のデバイスのように。 「フルンティング、お前もあれできるか?」 『Nachladen!』 フルンティングは呼びかけに答えると、同じくカートリッジをリロードする。 自分が使ってみると、効力がすぐに分かる。 リロードすると、弾に入っている魔力が俺の中に漂い、デバイスに送られる。 弾は貰ってないから、初期で入っている六発だけだろう。 「ディバイン――」 「彼の者、黒き力を持って殲滅せよ、クライズ――」 互いの魔力が、互いを威圧する。 あの砲撃は直撃を喰らえばまずいことになる。 だが、魔力量も実力も、俺の方が上だ・・・!! 「バスターーー!!!」 「ヴェイン!!!」 高町の砲撃と、俺の砲撃が衝突する。 爆発音と爆風の中、俺は高町の方を見た。 「くっ・・・それだけの力があれば、たしかに一人で平気かもしれません。でも・・・」 「優しいな、お前は・・・」 「お人好しなんです。それは、貴方も一緒ですよね」 フレースヴェルグは、ディバインバスターを超え高町に直撃した筈だ。 防御魔法を使ったとしても、かなりのダメージは負わせたはず。 「一緒に、戦いませんか?」 「お前たちを巻き込むわけにはいかない」 「もう、巻き込まれてるんですよ? ヴィアさんと話して、戦って・・・貴方の優しさを知ったから、私はヴィアさんと手を取り合いたいの」 高町は、近づいてくると手を差し出した。 これを取れば、俺はまた誰かを苦しめる。 だが、とても暖かい・・・ 高町と話していると、本当に味方なんだと、認識させてしまう。 「手は取らん。だが、協力はしてやる。もしも邪魔をしたら、すぐに出て行くからな」 「えーと、結局は・・・?」 「行くんだろ? 機動六課にさ」 地上に降り、歩き出す。 その隣を、高町が歩く。 「お前の馬鹿さと優しさに完敗だ」 「あはは、結構毒舌だね・・・」 一旦、教会に向かうことになった。 カリムたちにあれだけ大口叩いといて、今更戻るのは気が引けるが、仕方ない。 ▼ 「信じていましたよ、ヴィア様」 「ふん。それより、様付けはなんとならないのか?」 「貴方は我々にとって御先祖様も一緒。だから、様は付けますよ」 「ほえー。ヴィアさんって、ベルカの偉い人だったの?」 「ただのジジイだ。カリムが大袈裟なだけな」 本当にハメられた。 カリムは俺が六課に入ることを確信してか、入隊許可を申請し、六課が完全に機能するまで教会の部屋を貸す用意までしていた。 なんか色々と文句が言いたいが、世話になる身としては言うに言えない。 「一応貴方は空曹長で、戦技教官として六課に配属されます」 「なんでもいいさ。だが、ある程度自分の意思で行動できるのならな」 「そこは八神はやてに聞いてくださいね」 ほぼ六課入りが確定した俺は、総隊長である八神はやてと、分隊長になるフェイトという女に会わなければいけない。 「部屋に戻る。何かあったら呼んでくれ」 「分かりました。よく休んでくださいね」 「またね、ヴィアさん」 外に出て、煙草を買わなければ。 あれ? 俺、金なんて持ってたっけ? 「ああ、こちらでしたか」 「シャッハか。どうした?」 「銘柄はよく分からなかったので、適当なのを3カートン・・・? 買ってきましたよ」 シスターは、煙草が詰まった夢の箱を三つくれた。 これだけのライフラインがあれば、当分は持つ。 「すまないなシャッハ。だがいいのか? お前はシスターだろ?」 「皆さんには内緒ですよ? 吸う時は外で見つからないようにお願いしますね」 「分かった。じゃあ、また」 「はい。夕食の時間に」 神よありがとう。 400年前頑張ったから、その報酬として神は俺に恵んでくれたのだろう。 ▼ 「フェイト・T・ハラオウンです。よろしく」 「ああ。よろしくな」 夕食の時間、カリムのオフィスに呼び出されると、見知らぬ女性が居た。 再設立する時の隊長となるフェイトという魔道師らしい。 オフィスにはなのはの姿は無く、カリムとフェイトで三人だけだった。 「あの、年齢は? 私と同じぐらいに見えますけど・・・」 「年齢? あー、えーと、419歳ぐらいかな」 「ええ!? え、えと・・・その、私たちの大先輩にあたる方でしたか! すみません!」 「いや、いいよ。普通に敬語なんか使わなくても」 「えと、はい・・・分かりました」 肉体的に歳は食ってないが、どうやら精神面は中々爺臭くなっているようだ。 まあ、これだけ歳が離れていれば必然的にこうなるわけだが・・・ ちくしょう! 俺も「ええ!? 819歳!? 大先輩じゃないですか!」とか言ってみたい。 どこかに800越えの人はいないのだろうか。 それより、400年も生きていれば自分が人じゃないことぐらい分かってくるものだな。 これも、人生経験というものなのだろうか。 「ふふ。先輩通り越してご先祖様ですよフェイトさん」 「でも、さすがに失礼じゃないかと・・・」 ああ、帰りたい。 ベルカじゃなくてもいいから自室に帰りたい。 俺は自分の腕の皮膚を軽く引っ張った。 うん、まだ19だな。 「高町、フェイト、八神。隊長陣はしっかりしているようだな」 「うん、でも副隊長陣もすごいですよ。特にシグナムなんて、アギトとユニゾンするともうすごくって・・・えと、ヴィア? 平気?」 「あ、ああ・・・平気だ。そんなことより、俺は誰の下に付くんだ?」 平気だ・・・落ち着け・・・。 さっきのシグナムとかいう名前はきっと間違いだ。 管理局なんかに、居るわけがない。 きっと、きっとあいつらは何処か平和な場所で暮らしているに違いない。 「ヴィアは、隊長だってはやてが言ってたよ」 「隊長、か。部下は?」 「一年前に起きた事件のことで最近まで更正所に入っていた子たちなんだ」 「そうか。まあ、なんでもいいさ」 もう、食べ物が喉を通らない。 俺は食器を置くと、立ち上がった。 「すまない。残してしまった」 「平気ですよ。それよりお部屋にもどられるのですか?」 「ああ。もう、眠くてな」 「わかりました。おやすみなさい」 「おやすみヴィア」 二人はまだ雑談を続けるらしく、俺はすぐに部屋に向かった。 「はあ、疲れた」 窓際で一服しながら、忙しかった今日を振り返る。 高町襲撃、カリム達の作戦、フェイトの口から漏れたシグナムという名前。 「はあ、酷い一日だった」 漏れる溜め息は何度目か。 数える気力も無く、ただただ疲れた今日に終わりを告げた。 ▼ 深い深い闇の中。 ただひたすら、一人で俺はそこにいた。 そして目覚めてからも、それは変わることは無いと思っていた。 だがどうにも、今現在俺が知り合ったこの世界の住人は、お人好しが多いようだ。 それは客観的な意見であり、俺はその善意の中に居る。 なかなか不愉快で、怖くて、でもそこに居たい。高町が掛けてくれた言葉には正直驚いた。 怖い、怖いんだ・・・その優しさを、壊してしまいそうな俺に。 だから一人が良かったのかもしれない。 でも、今更俺を放置しておくようなやつらでもない。 だから俺が変わるしかない。 俺が関わった全ての物に。 俺が関わった全ての者に。 降りかかる災厄は、俺が盾となり薙ぎ払おう。 ▼ 「起きて、ヴィア!」 「だめだ、眠い」 「もうお昼だよ? ほら、起きて!」 フェイトによって布団を剥がされた俺は、その勢いで床に転がる。 仕方なく起き上がると、一服をするために窓際へ向かった。 「煙草、吸うんだ。未成年・・・じゃないもんね。399年前に成人になったんだもんね」 「あの、俺の幸せを奪う気ですかなフェイトさんや」 「ううん。もうおじいちゃんなのに煙草は体に毒かなーって思っただけ。別にいいんだよ吸ってもね? でも歳が歳だから・・・あ、ごめんね気にしてるのに。じゃあ私もう行くから、すぐにオフィスに来てね」 ああ、なんだろうかこの敗北感と虚しさは。 399年、か。なんてリアルな数字なんだろうか。 煙草を吸う気分でもなくなった俺は、消してすぐにオフィスへ向かった。 ▼ そういえば、今日は八神が来るらしい。 正確には、もう来ているんだが。あと一人、六課の副隊長になる魔道師も来ているとか。 扉をノックして、中に入る。 入った俺は、中に居た人物を見て動けないでいる。 「え・・・?」 「あなたがヴィアさん? うちは八神はやて、よろしゅうな!」 扉が閉まった。 ここはどこだ? なぜ、お前が居る? 「なにを、しているんだお前は」 「えと、昼食やけど・・・何か変かな? もしかしてベルカには昼食食べちゃいけませんみたいな規則があったりするんか?」 「主、そのような習慣はありませんよ。変な空気をつくらないでください」 目眩がする。頭痛も激しい。 血液が沸騰するように熱い。 思考がうまく回らない。 俺は目の前に居るシグナムを見て、ただ一言、こんなことを言っていた。 「シグナム、お前たちは今――幸せか?」 第三話 孤独な魔剣士 fin To Be Next...
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1250.html
775 :しろとすず ◆KaE2HRhLms [sage] :2009/05/20(水) 01 03 30 ID XBtPrPsw ***** ……フライドポテト祭りはないでしょう、私。 とっさに目についたのがポテトの売り子さんだったのが悪かったわ。 もしも鈴鹿君が私のこと食いしん坊な女だって思い込んだらどうするのよ。 いくら告白を遮りたかった――いえ、告白を誰もいないところでしてほしかったからって。 もうちょっと言い方ってものがあるでしょう。 あああ、これじゃいつも通りね。 今日はいつもと同じ展開になっちゃ、いけないのに。 今日こそは鈴鹿君との仲を深めるって、決めてるんだから。 どうしようかしら。 とっさに言ってしまって、さらにフライドポテトを買ってしまった手前、食べない訳にはいかない。 うう……捨てるのももったいないし……。 「食べないの、苅屋さん?」 私と違って鈴鹿君はジュースだけしか持っていない。 これじゃ私、本当に食欲旺盛な女だわ。 一緒にポテトも買ってくれていればよかったのに。 ――ん? そうだ! ずいっと鈴鹿君にフライドポテトの入った袋を差し出す。 「ん、なに? あ、もしかして食べきれなかったりする?」 あはは、と笑ってごまかす。 普段なら食べきれないことはないけど、この状況じゃ無理だわ。 「じゃあ、ちょっとだけもらうよ。…………あ、これ美味しいね。サクサクしてて」 そうなんだ。さっきちょっと口をつけただけじゃ味も食感もわからなかった。 まずいわね、これ。 ポテトの味じゃなくて、私の心境が。 鈴鹿君がさっきから落ち着いてないのはわかってる。 でも、私はそれ以上に緊張してる。 結局、さっき買ったフライドポテトは鈴鹿君に全部食べてもらった。 776 :しろとすず ◆KaE2HRhLms [sage] :2009/05/20(水) 01 05 15 ID XBtPrPsw 男の子っていうのは強情というか、意地を張るところがある。 今の鈴鹿君の態度がそう。 せっかく私が二人っきりになれそうな場所に連れて行こうとしてるのに、 ジェットコースターとかの無難なところに行って時間を潰そうとする。 さっきの遊歩道での告白、受けてればよかった。 鈴鹿君てば、タイミングを逃したから明らかにこの遊園地での告白を諦めてる。 修学旅行中、ここ以外じゃ二人っきりになれる場所、無いよ? 「うーん、ジェットコースターが駄目だったら……おみやげでも見に行く?」 それはそれで私的においしいけど、二人っきりにはなれない。 どうしたら、どうしたら……あ、そうだ! 鈴鹿君! 「ん、行きたいところでもあった?」 大変だよ、さっき鈴鹿君の方を見てる小さい女の子が居たわ! ――嘘だけどね! 「え、まさかシロ……は、ないか。 これだけ人が集まってるんだから一人ぐらいは見ててもおかしくないかと」 私の第六感が告げている、間違いなくあの子は鈴鹿君の守護霊だわ! まだ遠くには行ってないはずよ、捜しましょう! 「捜すったって、この人混みの中からどうやって」 とりあえず高いところにいけば見つけやすいはずよ、さあさあさあ! 777 :しろとすず ◆KaE2HRhLms [sage] :2009/05/20(水) 01 07 55 ID XBtPrPsw ――観覧車。 向かい合った二つの座席と窓しか存在しない、密閉空間。 入ったが最後、押し込められた二人は否応なくそこから出ることは許されない。 ただただ、終着まで待っているしかない。 遊園地で二人っきりになれる場所の定番と言えばここ。 古今東西、恋愛イベントをこなすなら観覧車の中と決まっている。 「うわ……観覧車って初めて乗ったよ。こんな景色なんだ」 鈴鹿君は窓から見える景観に釘付け。 いや、違うでしょ。 せっかく二人っきりの、絶対に誰にも邪魔されない状況になったんだから告白してちょうだいよ! 「……ねえ、苅屋さん」 な、なあに? 「苅屋さんって……か……」 か? ――可愛いよね、って言いたいのね!? 「か……格好いい、よね」 …………はあ。初めて言われたよ、そんなこと。 ちなみに、どのへんが格好いいの? 「あー、えっと……な、なんとなくそう思っただけで」 ……ヘタレって言いたいわ、すっごく。 あのね、鈴鹿君。 格好いいって言われて喜ぶ女って滅多にいないと思うよ。 「え、あ、そうなんだ。ごめん」 まあ、可愛いって言われたらほとんどの女の子は喜ぶけど。 「そうなんだ、そうだよね」 うん、そう。 「苅屋さんって……可愛いよね」 だから格好いいって言われて喜ぶ女は……って、え? 778 :しろとすず ◆KaE2HRhLms [sage] :2009/05/20(水) 01 08 42 ID XBtPrPsw はいぃ? ちょっと、待って。 初めて言われたわ、鈴鹿君に可愛いって。 いや、いやいやいやいや、そんなことより、まずいわ。 非常にまずいことになってる。 顔。顔が熱い。 今の私、絶対顔真っ赤にしてるわ。 そんな真っ直ぐ見つめないで、鈴鹿君! いつもみたいにちょっとだけ視線逸らすとかしてよ! こっちが逸らせないじゃん! どうしよう。 今、すっごく鈴鹿君に……バカって言いたい。 「たしかに、苅屋さんは格好いいんじゃなくって可愛いよ。ごめん」 ひ、開き直ったね、突然。 「開き直ることにしました」 ……さっきまではダメダメだったくせに。 「それはアレ、言い出すきっかけがなかったから。 いきなり可愛いって言うのはなんだか、口説いてるみたいで」 今は完全に口説きモードじゃないのよ……。 「ここまで来たんだから、さ。もう、口説いちゃおうかと」 口説いちゃおうか? どこのプレイボーイよ、鈴鹿君。 いいでしょう、やってみるがいいわ。 存分に口説いてちょうだいよ! 779 :しろとすず ◆KaE2HRhLms [sage] :2009/05/20(水) 01 11 12 ID XBtPrPsw 「ちょっと、そっちにいくね」 鈴鹿君が私の右にやってくる。 観覧車の座席は二人かけたらもう限界。 だから、必然的に私と鈴鹿君の距離は近くなる。 今まで、結構長く友達づきあいしてきたけど、ここまで近づいたことはない。 すごい違和感を覚えた。 けれど、その違和感こそ、二人の距離が近しくなった証拠。 照れる。緩んだ頬を見られたくない。もう自分の膝しか見られない。 「僕は、苅屋さんのことが好きなんだ。 何でかって言われると、答えられないけど、苅屋さんじゃなきゃ駄目だと思ってる。 苅屋さん以外の子と付き合う気にはならないんだ」 は、反論を許さない告白だわ。 「どうして私なの」とか、「私より可愛い子はいっぱい居るよ」とか、口から出てこない。 お、落ち着きなさい。 そ、素数を数えて、いえ円周率の方がポピュラーでありマイナー……あれ? だあぁぁぁ――もう! 口説かれてる! 口説かれてるわ私! 「僕と、付き合ってもらえますか? 苅屋さん」 どこまでもストレートな鈴鹿君。 鈴鹿君が好きだったのに何も言えず、友達の関係で我慢していた。 だけど、こんな告白を受けたら首を縦に振らざるを得ない。 ……こ、これからも、どうぞよりょ、よろ、よろしくお願いします…………鈴鹿君。 そう言うと少しだけ楽になって、鈴鹿君の方を見ることができた。 鈴鹿君は顔を真っ赤にして、今まで見たことのないおかしな顔で笑ってた。 私は幸せで、これまで生きてきたなかで一番浮かれていた。 今なら近くで誰かが騒いでても聞こえはしないだろう。 そんな妙な確信が心の隅にあった。 「――――鈴坊。私は許さないよ、そんなこと」
https://w.atwiki.jp/marcher/pages/828.html
幼き鞘師に水軍流の手ほどきをしたのは祖父である『じぃちゃま』であった ―といっても、道場のような場で仰々しく伝えたことは一度たりともなかった 普通と変わらぬごく日常的な生活を送る中で、知らず知らずのうちに身についていた 『こりゃ里保。そんな風に筆を扱ったら半紙が怒るじゃろう。もっと優しく文字を書くのじゃ』 『お米はこうやって一粒、一粒包み込むように持つのじゃ。心に波風立ててはならんでの』 じゃれあって遊び、交わした何気ない会話の端々に水軍流の真髄が込められていた 鞘師は踊るのが好きであった 決して誰かに言われたわけでも学んだわけでもなく、自然とリズムを刻み、踊っていた 跳ね、廻り、揺れ、そして舞う そんな踊る鞘師を眺めてみせるじぃちゃまの眼を細めた笑顔も大好きであった 『本当に楽しそうじゃのう。里保は踊るのが大好きなんじゃろう?』 「うん!大好き!」 『そうかい、そうかい、それはいいことじゃ。続けるんじゃ』 鞘師の父の仕事は不動産屋であったが、じぃちゃまは刀鍛冶を営んでいた 現代という御時世では鍛冶屋などは到底儲かる職業ではないものの、誇りを持っているじぃちゃまの姿を鞘師は好きだった 夏だろうと冬であろうと一年中、熱気のこもる作業場でただ黙々と一人紅く輝く刀を打ち続ける じぃちゃまに鞘師は決して作業中は話しかけなかった。刀鍛冶に魅せられ、じぃちゃまの姿に魅せられ言葉を発するのを忘れていた 完成した刀を電灯に照らし笑顔を見せるまで鞘師は作業場の椅子にただじっと座り、背中を見ていた じぃちゃまの『おいで』という声と共に、急いで刀の元に駈け寄り、その美しさに心を奪われるのであった 『水軍流』という存在、それを教えられたのはいつだったのか-鞘師は覚えていない ただ、昔話を読んでくれたときに、もののついでといった感じでじぃちゃまが口にしたのは確かであった 水軍流―それは戦うためではなく生き抜くために受け継がれてきた古武道 斬られる前に断つ、投げられる前に落とす、撃たれる前に弾く 視線、筋肉の動き、息遣い果ては空気の流れまでも利用し、行動を予測し、制する 全ては肉体も感情も支配するために培われた柔なる技術 じぃちゃまは悲しそうな顔をして『鍛冶屋はわしで終わりじゃのう』と呟き、サイダーを飲む鞘師の頭をくしゃくしゃとなでた じぃちゃまの本心は推し図れなかった。本当に終わってもよいのか、鞘師に期待してたのか分からない 鞘師は特段変わったことではなかった。平均的な日常を夢み、実際、じぃちゃまと遊ぶ以外は、ごくごく幸せな生活を送った 日常が日常で無くなったのは中学にあがろうとする少し前―彼女の両親とかわいい妹弟たちが不慮の事故で亡くなったのだ 鞘師は自分自身でも呆れるくらいに冷静だった。子供らしくないな、なんて自嘲気味に一人で笑うくらいに 突然のことで感情が壊れたのではないかと、危ぶむ親戚もいたが、それに気付いた鞘師は涙を作り、強くふるまって見せる演技をみせた 別れの儀式が終わり、鞘師は一人、じぃちゃまの家に呼び出された 『里保、これからのことだがのう・・・』 鞘師はじぃちゃまと一緒に暮らすことを望んでおり、てっきりそうなるだろうと思っていた 『・・・東京でいろいろ勉強しておいで』 そう発した当人のじぃちゃまの顔はこれまで見たこともない表情を浮かべていた 説明もなくそう勧めるじぃちゃまの声は僅かに震え、特段の事情があるのだと察した鞘師は頷いた 怒りと悲しみと・・・そして恐れ。色々な感情が入り混じった目をじぃちゃまは空に向けていた 『東京まではこの者達が護衛として同行するが、気を抜いてはならぬ』 庭先に現れた老人達は鞘師家に代々仕える守護者の一族と紹介された じぃちゃまと別れを告げ、広島駅に着いた車から辺りをうかがうように老人達は降りる 「いいですか、里保様、東京に着きましたら、すぐにこちらに向かわれるのですぞ」 そして地図と数枚の写真が手渡される。写真には小さな喫茶店の姿が 「もし、我々の身に何かあっても・・・気にせず逃げるのじゃ」 「何があってもって・・・何かに狙われているのですか?」 「ダークネス。闇の集団じゃ。説明せずともいずれお分かりになるでしょう」 その存在を鞘師は東京で厭というほど知ることとなる 命を狙われ、生死の狭間で生まれた『水限定念動力(アクアキネシス)』、そして高橋愛との出会い 鞘師と同じように特殊な力を有し、奇妙な運命を辿ってきた仲間達との出会い 常識を超え、恐ろしいほどの数々の能力を有したダークネスとの死闘、改めて知る怒りという感情 自分を見つめるために旅に出た高橋、新垣といった諸先輩との別れ、自分の内なる弱さ 多くのことを経験することになることを当時は何も知らなかった 時に辛いときにはじぃちゃまの言葉が呼び起こされ、それは大きな支えとなった 『大事なことは受け止めることではない、受け入れることなのじゃ』 そう、受け入れるのだ ★★★★★★ 「なんであゆみんが炎を操れると!おかしいっちゃろ!」 すごい剣幕で生田に問い詰められても石田に動揺の色は浮かばない 「だってこの蒼炎は代々石田家に伝わる聖なる炎なんだから、操れるも何も当然なんです」 むしろ胸を張って誇らしげにドヤ顔を決める 「ニシシ、まさはその炎の色、好きなう!」 へらへらしている佐藤に褒められ、石田は嬉しそうにその場に崩れ落ちながら、悶え喜ぶ 「香音ちゃんは小さい音が聴こえるの?」 「うん、フクちゃんのドキドキしている音も聴こえるよ。不安の音なんだろうね」 「だからさっき鈴木さん、はるの千里眼より先に落ちてくるロボットに気がついたんだ」 「おかげで私もあまり怪我しないですみました!鈴木さん、ありがとうございます でも、これはいったいどういうことなんでしょうか?」 痛そうにわき腹を摩りながら飯窪が問いかける 「なんであゆみんや鈴木さんの能力を皆さんご存じないんですか?」 「あのさ、はるが思うに、これは誰か嘘ついているんじゃないかって」 「え~なんのためわず?」 工藤の背中に絡みつく佐藤 「いてててて、まぁちゃん、痛いって!髪の毛、引っ張らないで!ハゲるだろっ」 それは誰しもが一辺は頭をよぎったものの・・・状況を全て説明するには至らない不十分な解答 「でも、くどぅーさ、嘘ついてどうするの?仲間割れでもさせるっていうの?それとも後ろから刺すの?」 「そうにきまっているじゃん!こんなおかしい状況作るのって、あいつらしかいないじゃん」 『あいつら』、佐藤を除く6人は敵対する組織の存在を同時に思い浮かべる 「ん~まあ、そうなんだけどさ・・・こんな単純な答えを安易に導かせる状況を作るかな?」 「でも、それはおかしいと思いませんか?ダークネスっぽくない気がします それに、もし誰か一人が偽物だとしたらあとの7人はお互い見知っていることになりますよね?」 「でも、あんなケタケタ笑うまさきちゃんや蒼い炎を扱うあゆみちゃんは誰も知らないんだよ」 石田、飯窪、譜久村と年長組三人に説明されて思わず工藤は口ごもる 「偽物が複数いるってことはないのかな?」 鈴木の問いに答えるは譜久村 「それは考えましたわ。でも、仮に8人中3人が偽物だとしても残る5人は味方。 数としては5対3でダークネスに取って不利なことに変わりはありません」 「じゃあ、4人以上が敵なら的に有利になるっちゃない?」 「・・・考えられなくはないけど、そのためにこんな建物わざわざ作るかな? もし、私がダークネスならこんな建物作らないで暗闇で一気に奇襲かけるよ。 さっきのロボットだってなんていうか手が込み過ぎているというか・・・らしくないんだよね」 「そんなことより、はるが知ってるみんなとなんで能力が違うのか説明してよ!!」 精神的にはまだまだ未熟な工藤のいらいらが募っていく中、ぽつりと鞘師が呟いた 「『鏡の世界』」 「え?里保ちゃん、今なんて言ったんだろうね?」 「ああ、ごめん。あのね、私がリゾネイターとして戦った相手に鏡の世界に入り込める敵がいた そいつに私達は鏡の世界に連れ込まれた。まあ、なんとか倒したんだけどさ」 「(リゾネイターっていったよね?)じゃあ、この世界も鏡の中っていうと?」 「違う、そうじゃなくて、違う世界なんじゃないかって思うんだ」 「ありえないことじゃないですよ!いろんな漫画には違う世界を作る能力者が描かれること大いにありますし!」 飯窪はお気に入りの格闘漫画のキャラの名前をいくつかあげて鞘師を援護する 「そういえば、はるも前に鏡の世界を作る中島っていう女と戦ったことある! そのときによくわからない関西弁の女に変な空間に引っ張り込まれたんだ!あいつがやったなら・・・」 「でも、それならえり達の能力が合わないことが説明つかんよ!別の世界に連れられてきたっちゃろ?」 「いや、別の世界だからこそ辻褄が合うんだよ。おそらく、みんな、それぞれ別々の世界に存在していたんだ そして、別の一つの世界、すなわちこの世界に連れられてきたと思う。いわば並行世界に連れられてきたんじゃないかな」 「「並行世界!!!」」 「「「「へいこうせかい?」」」」 「なるほど、それならば納得ですわ」と言葉の意味を理解できたのは譜久村、飯窪の二名のみ 他の4人はその言葉すら知らずクエスチョンマークが浮かんだまま 「へいこうせかいってなんですか?」 「それは私が説明しますね!並行世界というのは同じ時間軸の中に世界が複数あるという仮定のもとになりたった考えです そこには同じ顔の人がいるんですが、その世界の出来事は互いに独立していて、干渉はしないんです 例えば二人のくどぅがいるとします。二人ともリゾナンターだとしても、別々の性格や能力を有している可能性があるんです そして、そのことをお互いのくどぅは知ることはないし、片方のくどぅが怪我しても、それはもう一人には影響しないんですよ」 飯窪の説明が終わっても「う~ん、よくわかったような、わからないような」と石田は首を傾けたままだ 「まあ、要は向かい合わせの鏡のようにたくさん世界があって、その中から私達は一つの別の世界に連れて来られたってことですわ」 「とにかく、これならみんなの能力が違うこともまあちゃんがあゆみんを殺した事実も説明がつくんだ」 「・・・でも、なんでそんなことするんだろうね?めんどくさいと思わなかったのかな?みんなどう思う?」 それは確かにそうなのだ。わざわざここに連れて来るほどの価値があったのだろうか、鞘師達は思案するが、 「え~えり考えるの苦手やけん、難しいことは里保に任すと」と生田が両手を挙げた 「・・・他の世界でも生田は生田なんだろうね」 他の6人が笑った 「ホントだ、えりぽんはえりぽんだ」「この生田さんもKYですね」「新垣さん命なところも変わらないのかな?」 みんなクスクス笑い、緊張が解ける 「な、なんね・・・みんな何がおかしいと!」 「ウフフ・・・いえ、なんでもありませんわ。変わらないなって思っただけです。そうだ、えりぽん能力教えて」 譜久村に能力を見せてと言われ、戸惑う生田 「え?なんで?」 「なんでって、あゆみんみたいにえりぽんの能力が違ったら、万一の時に困るでしょ?」 「そうですね、生田さんの力が精神破壊じゃないかもしれませんしね」 「え?くどぅーの世界ではえり、精神破壊で攻撃するの?新垣さんと同じ精神系能力で??めっちゃ格好いいやん♪」 (KYだ。そして性格・好みは変わってない)だれしもが心の中で小さくため息をつく 「でもざんね~ん、えりの力、違うんだもんな~そっちのほうがいいのにな~ よし、じゃんじゃじゃ~ん、世界一の能力者を目指す生田、いっきま~す」 そしてふっと、生田の姿が消えた 「! 生田さんが消えた!」「瞬間移動?透明化?高速移動?」 「あ、生田さん、はっけ~ん、あゆみんの後ろ!イヒヒ・・・」 慌てて石田が振り返るとほぼ0距離で無表情で立っている生田の姿が 「ぎゃああああああああ」と叫びながら石田は尻餅をついた 「なに?そんなにえりの顔が怖いと?」と眉間にしわを寄せながら、倒れた石田に手を差し伸べる 「誰だってそんな無表情で音もなく立たれたら怖いですよ!」 「これ、瞬間移動ですか?」 工藤が尋ねるが生田は首を横に振る 「違うと。えーと、新垣さんが名付けてくれたっちゃけど~『空間跳躍(スキップ)』っていう能力やって 瞬間移動ほど遠くまで移動できんけど、好きなタイミングで好きなところに現れることができると」 (そういえば、さっき)鞘師は先程の場面を思い出す。 8人全員が部屋の中に閉じ込められていたにもかかわらず、生田は入口をふさいでいたロボットの背中に蹴りを加えていた それはすなわち、いつの間にか部屋の『外』に生田が出たという事実に繋がる 一瞬覚えた違和感の正体は能力による跳躍であったのだ 「すごいっちゃろ?ねえ、あゆみん、驚いた?驚いた?」 「・・・二度としないでください」 「・・・それ、フリっちゃろ?」 「フリじゃありません!」 漫才を始めるすべりコンビを無視しながら、鞘師が腰のペットボトルを手に取り、仲間達に見えるように掲げる 「一応私も説明します。私の力は水限定念動力。でも、水はあとこれだけしかないからあまり役に立てないかもしれない」 ペットボトルに残された水は先程の戦闘で半分程度にまで減っていた 「私の世界でも鞘師さんは水刀で戦っていました」 どうやら鞘師の力は石田の世界以外では共通のようだった 唯一違う石田の世界では鞘師は治癒の力を持っていたという 「水を操る力か・・・私の蒼炎と戦ったらどっちが強いのかな?」 「あゆみちゃん、状況をわきまえて!」 「鞘師さん、ここを出たらお手を合わせ願います!だって、炎対水、燃えるじゃないですか」 付き合いきれないと仲間達は小さく首を振るなか、一人、やれやれだぜ、と呟いた 鞘師と同様、工藤の千里眼、佐藤の瞬間移動も多くの世界で共通のようだった また同じくして大抵の世界でも性格、好みがおおまかには一致していることも判明した 「じゃあ、どの世界もまぁちゃんはちょっと変わった子なんですね」 工藤にまとわりついて離れようともしない佐藤を必死に押し返しながら工藤が苦笑いを浮かべる ついでに生田の世界の佐藤は『瞬間移動』に加えて『死霊使い』という霊を操る力も有していたらしい 本来ならば目の前にいる佐藤にもどういう能力を持っているのか把握するべきだろうが、それは行わなかった 一つにはこの佐藤は先程から工藤に戯れてばかりで十分な解答を期待できないから もう一つは、危険だからだ。この並行世界説が正しいのならば、佐藤は元の世界で味方を手にかけたことになる 奇妙な笑い声は先程から狂気の調べのように聴こえてならず、変に力を使われるものなら仲間達に危害を加えかねない 残るは譜久村、鈴木、飯窪、石田の4名 とはいうものの鈴木の超聴力、石田の蒼炎はすでに披露されているので実質あと2人 「はいは~い、じゃあ、私から先に能力披露しますね!」 元気良く手を挙げて一歩前に出たのは飯窪 「う~ん・・・どうやって説明したらいいんでしょうか?・・・あ、そうだ」 飯窪は破壊されたロボットのもとへと駈け寄り、数センチ程度の残骸を二つ手に取り仲間の元へと戻ってきた 破片の面と面を合わせ、その接着縁にそって指で一周なぞる 接着縁にハニー色の光が差し込んだ。指でなぞった跡には破片の境界線は見てとられない 仲間達に見えるように掌にのせながら飯窪が説明を始める 「能力名は『粘液放出(ハニートラップ)』。接着する能力がまず一つです。それからくどぅ、この破片を剥がしてください!」 「え?無理でしょ?こんなの・・・ふんっ・・・あれ、案外簡単に取れそう?その力、未熟なんじゃないっすか?」 力一杯引き離せばどうやら破片は二つに戻りそうだ。うすら笑いをうかべて工藤は力を込める 飯窪が工藤に見えないように仲間達に伏せろと合図を送る 完全に継ぎ目が割れたと同時に、小さな爆発が起こる パァァァァン 「なにすんだよ、めしくぼ!」 工藤は怒りの表情で飯窪に詰め寄った 「これがもう一つの能力です。接着物を破壊した瞬間に破壊するのに要したのと同程度のエネルギーを爆発として開放する。 もちろん接着の程度は好きなように調整できますし、接着の威力が大きければ大きいほど剥がれた時の破壊力は増します」 「だからってはるで実践すんなよ!血がでてるじゃん」 「そこでこうやって傷口に触ると、血が止まる。痛みまでは止められませんが」 「なるほど、治療にもはるなんの能力は仕えるんだ!便利だね」 「便利じゃない!口で説明しろ!人一倍おしゃべりなその口で!!」 工藤がギャーギャー騒ぎ出したので、工藤の口先に指を近づける飯窪 慌てて工藤は口をみせまいと手でしっかりとガードした 「じゃあ、最後にミズポンの番やね」 「え、ええ・・・あのですね、私はね、みんなとちょっと違って、みんなのように能力は持っておりません」 「え?でも、さっきロボットの動き止めたんだろうね。私は知ってる、とか言いながら」 「あれは能力とはまた別の次元のことなんです ・・・みんな違う世界から来たからこそ告白するんだけど 私の名前はフクムラミズキ。2021年、未来から来たリゾナンターです」 ++をクリックすると作者によるリゾナント元の種明かしが開きます これを書くために作品群を改めて読むと、■■シリーズ、完成度高いなって・・・続き書いて欲しいな~ 飯窪さんの能力名新たに解釈しましたが、元作者の話並行して続いているので拡大解釈で申し訳ないです フクちゃんは・・・お待たせしました(?)あの設定です。 さて、2話投稿時に宣言しました、各キャラの元々の世界は以下の通りです 譜久村:聖なる者 鞘師:■■シリーズ 鈴木:共鳴ハンター 飯窪:3×3+1 石田:箱庭の少女たち 佐藤:DAWN OF A NEW DAY、工藤:リゾナンターχ 生田さんは、設定だけメモしててタイトルなんだったかのか・・・保管庫で見つけられなかった(汗 他人のふんどしで相撲取っている作品なので、書いていて時折奇妙な罪悪感とオリジナリティの無さに苛まれてしまう(汗 投稿日:2013/08/19(月) 15 44 50.58 0 back 『colorfull戦隊リゾナントガールズ(仮)④(終)+米 2.5話』 next 『米』 第四話
https://w.atwiki.jp/simamura/pages/39.html
い
https://w.atwiki.jp/kagakyon/pages/1095.html
第三話 ~ファーストコンタクト?(前編)~ 俺は高校一年の初めの頃はこのようなSOS団とかいう変な団に入るとか夢にも思っていなかった そして、そこで巻き起こる非日常的な出来事も… しかしこの非日常が現実ということも分かっている 何故かって? それは、現実にいたからな 宇宙人も未来人も超能力者もな …まぁ、それを探している本人は気付いてないがな え?何を言ってるか意味わからん?…気にするな まぁ、そんなことはどうでもいい ここは一応現実…ノーフィクションだからな この非日常だらけの二年間も一応楽しかったからな まぁ、やなこともあったがな というかやなことの方が多かったがこれも気にする必要はない 俺も一応心は広いからな しかし、どんな人にも許容範囲がある もちろん、俺にもだ。俺は普通の人だからな。反論はさせん だから、心が広い俺にも許せないことがある たとえばハルヒの理不尽な行動とかな まぁ、あいつの奇行を許せる奴がいるのか知りたいが もし、いるなら名乗り上げろ。俺が殴って目を覚まさせてやるから ん?何でこんなモノローグやってんのかって? 正直、その広い許容範囲を超えることが今起こったので、現実逃避したいためだ 教室を入ってきた三人を見て俺は驚いた しかしこの動揺を顔に出さなかったのは俺の今までの経験の賜物だと思う ちなみに前で谷口がまた変なランクをつけている声が聞こえるが、ここはスルーしておく 今入ってきた三人。そのうちの一人は今日の朝、見た顔でもあり俺の感じた違和感の一つでもあった。 入ってきたのは顔だけで判断すると、まぎれもなく泉こなた、柊つかさ、高良みゆきの三人だった。 いわずと知れた「らき☆すた」の登場人物であった そしてそれと同時に今までの違和感の正体がわかった 登校中、ぶつかった女子は今何故か俺を見ている柊つかさの姉である柊かがみであると思う そしてこの陵桜学園も「らき☆すた」に出てくる高校だった気がする そして、アホの谷口に似ている白石とかいう奴も「らき☆すた」に出てくる奴の一人であることも思い出した この違和感の正体がわかったとたん俺は現実逃避したくなったのだ 何故、ここにマンガやアニメの架空人物がここにいるんだ? いや、正確には、なぜ俺たちがマンガやアニメの世界にいるんだ? あの三人は何か会話をしているが遠くて聞こえない なぜか俺を見ていた気がするが気にしないでおく ハルヒよ。おまえは何を望んでいるんだ? 確かに自己紹介で一年の時の自己紹介で異世界人とか言ったが、異次元人と異世界人は大きく違うぞ しかし、この考えも教室に入ってきた岡部と(恐らく)「らき☆すた」の黒井先生によって止まった そして、泉こなた(らしき人物)が俺の後ろの席、そして柊つかさ(これも仮定)が隣に座った やれやれ…後で古泉あたりに一応言っとくか とりあえずめんどい事になったな 教室に入ってつかさが「あっ」て言ってあるところを見た 「どうしたの?」 「あの人…朝、お姉ちゃんとぶつかった人だ」 ほぉ~~。姉妹フラグを立てた人がここにいるのか… 私はその人を見た…ってええ!? あの人ってもしかして… 「つかさ、みゆきさん」 「何?」「何でしょうか?」 「あの人ってキョンに似てない?」 「キョンと言うのはシカの仲間の…」 「ちがーう!「涼宮ハルヒシリーズ」のキョンだよ」 そう言うと二人はあの人を見て、 「そういえばよく見るとそうですね…」 「う~ん…確かに似てるかも」 制服さえ違っていれば間違いなくSOS団のキョンに間違えられても不思議じゃない うわ~。世の中にはこんなに似ている人もいるもんだネ… そう思うとつかさが、 「こなちゃん。あの人…」 つかさが別の人を見て私に言った 「あの人?…ってええ!?」 私はまた驚いた 今私が見たのは制服は違っていても顔を見るとまぎれもなく涼宮ハルヒだった さらによく教室を見渡すと、キョンの友人である谷口と国木田に似てる人もいた 「どうなってんの~?」 「これって…何か楽しそうな予感がするネ」 「とりあえず席につきましょう」 なんかホントに面白そうだな~ とりあえず始業式が終わったら話しかけてみよう 私はそう思いながら席(キョンの後ろ)に座った 俺はさっきから校長の長い話をスルーして考えている 考えていることは、現実と信じたくない現実のことである 谷口に聞いたところ「らき☆すた」について聞いたことがないと言った そして、俺のバッグに昨日まで入っていた「らき☆すた」が入っていないので余計にわからない やれやれ…どうなってんだこりゃ 夢なら今すぐ覚めてほしい 俺が考え事をしていると、 「北高出身、涼宮ハルヒ」 と、ハルヒの声が聞こえた。どうやら自己紹介の最中だった 「我々、SOS団は不思議を探しています。何か知っているならば私の所に来なさい。以上」 ハルヒの一年の演説とは違うセリフが聞こえた どうしてあいつは今ここでこんな不思議が起こっているのに気付かないんだ… そう考えていると俺の出番が来た 「俺の名前は」 そう言いかけたらいきなり 「こいつの名前はキョンだ!」 と、谷口が大声で言った 「そっか。よろしくなキョン」 と、黒井先生が言い俺の弁解許さず自己紹介終了 こいつ…後で抹殺しなくては 俺はそう考えながら席に座った 「泉こなたです。ヨロシク」 そう言いながら後ろの泉こなたと名乗る少女が座った やはりそうですか… もはや考える気力も失いぼーっとしていると 「ねえねえ。前の席の人」 後ろから何か聞こえた気がする だが、思考回路が機能してない俺は反応せずただ前を見ていた そしたら 「とうっ」 後ろから結構な勢いで叩かれた もちろん突然叩かれたので俺の頭は机(しかも角)に衝突 俺は頭と怒りを押さ(抑)えながら 「何だ」 そう言いながら後ろの席の人、もとい泉こなたを見た 泉こなたは俺と目を合わせながら一言 「チョココロネの先ってどっちだと思う?」 俺の時間が止まった
https://w.atwiki.jp/hamiyalog/pages/74.html
TOPIC 子犬たちの冒険譚 第三話「ロストメモリー」 GM高梨千里 21 07 それでは、揃ったようですので始めていきたいと思います。よろしくお願いします!! フィア 21 07 よろしくお願いします。 マテル 21 07 よろしくお願いしますー ルセリナ 21 07 よろしくお願いいたします アレックス 21 07 お願いします ウィル 21 08 よろしくお願いしますー さて、確か寝てるのかいま GM高梨千里 21 10 さて、では7 00に起床ということですが、そこから始めてもよろしいでしょうか? ウィル 21 11 わしは問題ないよ アレックス 21 11 うす ルセリナ 21 11 何もなければそれで構いません ノクス 21 11 はい フィア 21 11 OK マテル 21 12 はい GM高梨千里 21 12 では、目を覚ました皆さんは各々起きだして、身支度と朝食を済ませてください。RPどうぞ ウィル 21 13 「……」 (寝ぼけ眼で降りてくる) フィア 21 13 「おはよ……」 寝たとは言え3時間睡眠なので眠たげ アレックス 21 13 【アレックス】「おはようございますっ!」 げんきいっぱい ノクス 21 13 ばさばさと窓の外に降りてくる。 マテル 21 13 「……おはよ」先に降りて安全な食事を作ってた ノクス 21 14 なでなで。収納>フラトス ウィル 21 14 安全……? GM高梨千里 21 14 さて、今日の朝食はー? ノクス 21 14 がちゃ。入ってきて。 「おはよう」 マテル 21 14 ボブに任せてはいけない…… GM高梨千里 21 14 2d-3 ダイス 21 14 GM高梨千里 - 2d-3 = [2,6]-3 = 5 GM高梨千里 21 14 うむ、普通だ ルセリナ 21 14 「みなさん、おはようございます」 では女子組で朝食作成ということにしましょう ノクス 21 14 達成値あるじゃんw ウィル 21 14 おおお? マテル 21 14 2d ダイス 21 14 マテル - 2d = [6,5] = 11 マテル 21 15 うし ルセリナ 21 15 2d6+5+3 朝食 ダイス 21 15 ルセリナ - 2d6+5+3 = [3,1]+5+3 = 12 ルセリナ 21 15 ちょっと低め フィア 21 15 「おう、おつかれ。これからすぐ寝とくか?」 降りてきたノクスに声をかける GM高梨千里 21 15 おや、ルセリナさんとマテルさんの腕前が似たようなものだと ノクス 21 16 「ああ、食事を終えたら仮眠をするつもりだ」 「それとも、何か用があるなら引き受けるが?」 アレックス 21 16 お行儀よく椅子に座って朝食を待つかまえ。 なお、できれば持ってきた本を読んでいたい ウィル 21 17 「……」 (マテルが作った方を気づかずに無言で食す) ルセリナ 21 17 まあ フィア 21 17 「いや、特に無いよ。午後からまた働いてもらうんだし、今はゆっくり寝とけ」 ノクス 21 17 「わかった。すまないな」 マテル 21 18 「お味はいかが?」 >ウィル ルセリナ 21 19 「今日の予定は昨夜の話し合い通りでよろしいでしょうか」 とか話しつつ配膳して、自分も席につきましょー フィア 21 19 「さて、いただきます…… ところで、今日の調査は結局どうすんだ? 二手に分かれるって話だったっけか」 ノクス 21 19 と、いって、すれ違いざまにフィアースの肩をポンとひとつたたき、ごく小さくささやきます。 ウィル 21 19 「ヴァルキリーが作った奴なら味は保証されてる……」つまりはお前のは食べるつもりはないと マテル 21 20 「……そう」 (にやぁ ルセリナ 21 20 あらあらうふふ ノクス 21 20 そのまま、何食わぬ顔で席につきます ウィル 21 20 (怪訝な顔をするけど味には文句言わない、モシャモシャ) アレックス 21 20 はやくぅ! GM高梨千里 21 21 アレックス、ちなみに誰の朝食を食べますか? マテル 21 21 「……んで、神殿には行かないのよね」 ノクス 21 21 ところで中の人がそこのイチャイチャが気になって仕方がない!!!w ノクスは揶揄えないよ! (笑) ルセリナ 21 21 ダイスの女神様にお伺いを立てますか?( ウィル 21 21 BかMかLか アレックス 21 21 誰が作ったんだっけ ルセリナ 21 21 ボブさんとマテルさんと私が作りましたね ウィル 21 21 店主神官ヴァルキリー GM高梨千里 21 21 【ボブ】「おう、おはよう。今日から本腰入れて捜査だな、頼んだぞ」(と焦げたトーストをことん) フィア 21 22 「ん? ……ああ、了解」 小声で言われた内容を頭のなかで反芻しつつ、朝飯にかぶりつく アレックス 21 22 マテルとルセリナと 危険物か 待てるのをいただこう GM高梨千里 21 22 今日は焦げてるだけですよ!! アレックス 21 22 マテル GM高梨千里 21 22 けして以前みたいに劇物じゃない!! ルセリナ 21 22 私、トーストは焼きたてに何もつけずに食べるのが好きですよ 中の人はジャムを好みません GM高梨千里 21 23 真っ黒だけど食べられるよ!! 香ばしくて美味しいかもよ!! ウィル 21 24 (無言でトーストを人間の方に押しやる) GM高梨千里 21 24 ちなみに私は食パンにグラニュー糖をかけて焼くのが好きなのです ノクス 21 24 肉ある ウィル 21 24 食パンはそのまま食べる派 ノクス 21 24 ? (笑) GM高梨千里 21 24 肉はきっと、ルセリナがちゃんと確保してくれてると思いますよ フィア 21 24 「……苦え」 考え事しながらだったので押しやられたものにそのままかぶり付いた ノクス 21 25 www ルセリナ 21 25 ウィルさん、それはあーんというやつですね!( マテル 21 25 あらあら ルセリナ 21 25 夜色さんのお食事は私が責任持って用意しておりますよ ウィル 21 25 あ゛? ノクス 21 25 ではそれを頂くw<俺分 GM高梨千里 21 25 【ボブ】「どうだ、今日はうまく行ったんだ」(トーストを食べてもらって誇らしげなボブ(42歳)) ルセリナ 21 25 あーんしますか?( ウィル 21 26 しません ルセリナ 21 26 ボブさんの好感度が上がったようで 良かったですね、ウィルさんフィアさん^^ フィア 21 26 「なあ店長、あんた一体どういう飯食って育ったんだ……」 これで自信ありげにできるのがわからん GM高梨千里 21 27 ちなみにボブの胃はおそらくエルディム最強とだけ ウィル 21 27 ウィル食べてない (´・ω・`) フィア 21 27 「……で、朝の調査の割り振りだけど。ルセリナ、マテル、ウィルの組と俺とアレックスの組で手分けして調査だっけ?」 ガリガリとトーストの焦げを落としながら確認。 GM高梨千里 21 28 焦げを落とされると1/5位になるトースト フィア 21 28 炭じゃねーか! ルセリナ 21 28 炭焼きトースト ノクス 21 28 www GM高梨千里 21 28 失礼な、1/5は食べられますー!! マテル 21 28 4/5は食べられないんでしょうが! ノクス 21 28 「そうだな。異論はない」 ウィル 21 28 「そうだな……俺の組が一番心配だ」 (綺麗に食べ終わり食後のコーヒー入り砂糖汁を啜る) マテル 21 29 最後まで食べてくれたのね( フィア 21 29 またはパーティバランスを考えるならマテルとアレックスを入れ替えかなあ ウィル 21 29 うむ ノクス 21 30 そうだな よかったな両手に花だぞ。 ウィル 21 30 わーい マテル 21 30 「ちょっと、それどう言うことよ!」(わかってるけど噛み付く ノクス 21 30 そこ否定するところじゃないの? (笑) ちなみにセリフではないw フィア 21 31 ウィルの発言に突っ込んだんじゃないか? マテル 21 31 うん ノクス 21 31 おっけw ウィル 21 31 どの発言に突っ込まれたのか…… フィア 21 31 で、入れ替えどうする? 町中で戦闘が発生することを考えるなら変えておいたほうが良い気はする マテル 21 32 バランス考えたら別に問題はないかと>アレックスとトレード ルセリナ 21 32 そうですね、交換でよろしいかと ウィル 21 32 うむ……アレックスこっちおいでー ノクス 21 33 かえておきましょ ルセリナ 21 33 アレックスさん確保しますね ノクス 21 33 確保となw ルセリナ 21 34 昨夜はマテルさんがロックしてらっしゃいましたので、今日は私です! フィア 21 34 「OK、それじゃルセリナ、アレックス、ウィルの組と俺とマテルの組に入れ替えだな。飯食い終わったら早めに出ておこうぜ」 なお、俺はトースト1/5だったので既に食い終わっている ノクス 21 34 ww 他のも食べなさいww ウィル 21 34 「そうしよう……神官、人間から離れないようにしろよ」 GM高梨千里 21 34 【ボブ】「それで足りるのか? サラダも食べるか」 とフィアースにサラダ(切っただけ)を ノクス 21 35 せめて洗おうなw マテル 21 35 「……ええ、狙われてるってわかってるのにどっか行ったりしないわ」 アレックス 21 35 やさいもっしゃもっしゃさせてー ウィル 21 35 塩かけようよw GM高梨千里 21 35 ちなみにこの人、人参の皮むきができない( とまあ、そんな感じで朝食を終えたことにしましょうか。 ノクス 21 37 ええ、午前の行動ですね。 GM高梨千里 21 37 起床時間から何分経過させますか? フィア 21 37 生野菜も食ってげっそりしつつ行動開始だ ノクス 21 37 使い魔譲渡はきっちりなー! フィア 21 37 30分ぐらいじゃない? ノクス 21 37 だとおむ おもう ルセリナ 21 37 横のアレックスさんは美味しそうに頂いてらっしゃるのに……w ウィル 21 37 一時間ぐらいじゃないかな? (身支度とか入れるなら GM高梨千里 21 37 では、現在時刻7 30としましょう。身支度は、うん、大急ぎでやればいけるはず ノクス 21 38 ういw フィア 21 38 「あ、そうだアレックス。使い魔貸してくれ」 GM高梨千里 21 38 私の身支度が朝食込みで20分だから、いけるはずだ……うん アレックス 21 39 【アレックス】「いいよ。行っておいで」 あれ、名前何にしたっけ 今決めちゃええ クリスで ノクス 21 39 ははw 次からはTB制使えば、細かいとこ割愛できて楽ですよ>GM ウィル 21 39 「……そういえばお前、割る用の指輪持っていなかったな……持っていけタビット」っ 知性の指輪 GM高梨千里 21 40 そうします…… ノクス 21 40 あ、俺が借りたのも返してないけどウィル大丈夫? ウィル 21 40 問題ない ノクス 21 40 OK ウィル 21 40 指輪後3ある ノクス 21 40 流石小金持ちw では行動開始だな いってらっしゃいw アレックス 21 41 ありがとう! ノクス 21 41 ノクスは片手だけあげてみおくろう フィア 21 41 アレックス、増強無しで知力B5あるのか…… ウィル 21 41 昼食にはアイスを所望する (いってきます アレックス 21 41 【アレックス】「ありがとう! お兄さん!」>ウィル ルセリナ 21 41 ボブさんがアップをはじめました マテル 21 42 アイスはご飯ではありません GM高梨千里 21 42 【】 フィア 21 42 おっと、二手に分かれる前にみんなを集めておこう ノクス 21 42 よろしくw ウィル 21 42 「別に構わん」 (顔そむける) GM高梨千里 21 42 【ボブ】「アイスクリーム……とりあえず砂糖水でも凍らせておくか」 ウィル 21 42 ぬ? マテル 21 42 クリーム成分何処行った おろ アレックス 21 42 ほんとどこいった GM高梨千里 21 43 なお、ボブさんはこの後にクリームをぶちこんだそうです ルセリナ 21 43 闇に飲まれたのです ……ウィルさん、よかったですね ウィル 21 43 ……まあいいか フィア 21 43 「ノクスが言ってたんだが、今朝になってまた守りの剣の力が弱まってるらしい。3日後に剣が壊れるってのは間違いないみたいだな」 店主に聞こえないように、小声で皆に話すよ ウィル 21 43 「分かった」 フィア 21 44 「店主に聞こえるとまたパニック起こしてマズいことになるかもしれんから一旦秘密で。3日以内に何とか片付けようぜ」 マテル 21 44 「……うん」(緊張 ルセリナ 21 44 「……はい」(小声で返事 フィア 21 44 ……3日後って言ったけど、夜が明けたから2日後かな? まあ、今日明日が勝負ってことで。 ウィル 21 45 「神官、そんなに不安なら今すぐに帰ってもいいのだぞ?」 マテル 21 45 「大丈夫、大丈夫だってば」(自分に言い聞かせるように フィア 21 45 「よし、じゃあ解散。何かあったら使い魔で連絡とりあおう」 集合は11時、市場が開く時間で良いんだっけ? ウィル 21 46 だのう ルセリナ 21 46 はい マテル 21 46 がんばるぞー アレックス 21 47 ぞー ルセリナ 21 47 ああ、アレックスさんに和みます(ぎゅむり マテル 21 47 昨日独占してたから我慢 ノクス 21 48 w GM高梨千里 21 48 それでは、ルセリナ、アレックス、ウィルの組とフィアース、マテルの組の行動を分けますね。 ウィル 21 48 (´・ω・`)イイナー ノクス 21 48 がんばれ!w (応援組 ウィル 21 48 はーい ルセリナ 21 48 何もなければ 今晩も女子部屋においでくださいませ 歓迎いたしますよ マテル 21 48 はいー ルセリナ 21 48 はい GM高梨千里 21 49 では、それぞれどこに向かって何をするか、改めて宣言をお願いします。 アレックス 21 49 さてなにしようか、おねーちゃん、おにーちゃん フィア 21 49 3人組が1区の調査、2人組は2区と3区で聞きこみだっけ? ウィル 21 50 だね GM高梨千里 21 50 1d2 1区or聞き込み ダイス 21 50 GM高梨千里 - 1d2 = [1] = 1 GM高梨千里 21 50 ということで1区の描写から始めます。 ルセリナ 21 50 はい GM高梨千里 21 51 登場してない方は暫くの間、表ではお口ミッフィーでおねがいしますね ウィル 21 51 はーい GM高梨千里 21 52 ここから、調査パートに入ります。 〈調査について〉 このパート移動時間と経過時間がすべての項目に設定されており、原則として、調査は霧が出る19 00まで行い、1度『冒険者の店』に戻ってくるとします。 現在時刻は行動を起こす前と起こした後に通知する予定ですが、GMが忘れている場合は尋ねてくださると嬉しいです。ただし、時計が身近にない場合は、体感によって経過時間を推測したと判断し、経過時間のみを伝えます。 判定についての経過時間は、ルルブに掲載されているのと同じ時間が経過するとします。また、1分未満の行動は全て計算に入れない(一瞬として扱う)とします。また、PL会話による相談、情報共有については、時間経過しないとします。 なお、食事を取る場合は最低でも10分経過します。1日続けて取らない場合、空腹によるペナルティとして、生命、精神抵抗判定と生死判定を除く全ての判定に-1のペナルティとします。これはその後1食ごとに重複しますので、注意してください。なお、一度食事を取ればペナルティは全て消失するとします。 〈夜の調査と睡眠不足のペナルティについて〉 もし19 00以降も捜査をする場合は、1時間経過毎に「空白の霧」に対する《精神抵抗判定》目標値16を行い、失敗であればブランクの特殊能力である「空白化」と同じ効果を受けます。なお、「空白化」は「リムーブ・カース」など呪いを回復するものを使用するまで効果が続き、重複するとします。 また、起床から24時間のうちに3時間以上の睡眠を取らない場合、ペナルティとして、全ての判定に-1、HPとMPの最大値を-1します。これは、6時間以上の睡眠を取ることで回復します。ただし、このペナルティは睡眠をとるまで、24時間経過ごとに累積します。(詳しくは それでは、よろしくお願いします。 以上 確認ができたら、1区組のみなさんは返事をお願いします ウィル 21 54 ほい ルセリナ 21 55 はい アレックス 21 56 ほいほい GM高梨千里 21 57 では、1区組の描写を始めていきます では、1区に来たウィリアム、ルセリナ、アレックス。聞き耳判定をどうぞ 移動時間は10分です アレックス 21 58 ピーン GM高梨千里 21 58 現在7 40 ルセリナ 21 58 可愛いです ウィル 21 58 2d+3+4 ウィルスカウト聞き耳 ダイス 21 58 ウィル - 2d+3+4 = [4,4]+3+4 = 15 ルセリナ 21 58 2d6 聞き耳 平目です ダイス 21 58 ルセリナ - 2d6 = [2,2] = 4 アレックス 21 58 耳は長いけど レンジャーもスカウトもないので ヒラメなう 2d ダイス 21 59 アレックス - 2d = [4,1] = 5 フィア 21 59 アレックス、レンジャーあるよ! GM高梨千里 21 59 では、ウィリアムは1区のほうで、こんな声を耳にします アレックス 21 59 areitunomani あれいつのまに ウィル 21 59 む? GM高梨千里 21 59 アレックスもこれは聞き取れましたね。 アレックス 21 59 +6で……11? GM高梨千里 22 00 【子供の声A】「この蛮族め!! 死ねー!!」 【少女の声】「痛いっ、やめ、きゃあっ!!」 【子供の声B】「蛮族は石打ちの刑だ!!」 【子供の声C】「ティダン様のみ教えに背いて、意地汚く生き返った蛮族め!!」 【子供の声D】「穢れた子は処刑しろー!!」 【少女の声】「う、ぅうっ……!! あうっ、っくう……」 ルセリナ 22 00 アレックスさん ソーサラーレンジャーセージスタートだったじゃないですか……w ってあら…… アレックス 22 00 女の子の声は聞いたことあるのかにゃー? もう初期技能なんて忘れましたわい GM高梨千里 22 00 そうですね、少女の声は覚えがあります アレックス 22 00 そうね、フィールドワーク主体だったからレンジャー入れたんだっけね GM高梨千里 22 01 リリエの声ですね アレックス 22 01 だよねぇ ウィル 22 01 ……無視する? GM高梨千里 22 01 無視するのも可能ですよ。 ルセリナ 22 02 参りましょう と言いたいところですが わたくし、聞こえておりません!( ウィル 22 02 ですねぇw GM高梨千里 22 02 ウィリアムとアレックスが無視するのであれば、ルセリナも気づかないでしょうね ルセリナ 22 02 お二人が反応するなら、何かしら察することはできましょうが ウィル 22 02 タビットの良心に掛かってる…… ……どうしようか アレックス 22 05 助けていいと思います ルセリナ 22 05 お二人が教えてくださらないことにはどうしようも アレックス 22 05 こう、ぴーんと耳が 「向こうから声が聞こえる。昨日の女の子の声だ……!」 ルセリナ 22 07 「昨日の、というとリリエさんですか」 とアレックスさんが向いた方を確認しましょう ウィル 22 07 「……無視したらいいだろう、俺たちには関係ない」 (チラチラ見ながら) アレックス 22 07 「うん。何か、痛がってるみたいだ」 GM高梨千里 22 08 そうこうしているうちにも、鈍い殴打音と、子どもたちの声は聞こえてきています。どうしますか? ルセリナ 22 08 「……怪我でもしたのでしょうか。ウィルさん、参りましょう?」 向かいますよ GM高梨千里 22 09 では、声のする方向に向かうということで、3人共よろしいでしょうか? アレックス 22 09 僕は小さい足で必死にはしるよ ルセリナ 22 09 返事を待たずに向かいます ガシャガシャ ウィル 22 09 「……ああっもう!」 (ズカズカと声の方に向かいます) GM高梨千里 22 10 では、皆さんが声のする方向に向かうと、10歳頃の少年少女4人と、彼らに囲まれているリリエが見えます。 リリエは地面のうえで小さく丸まっており、かなり手ひどくいじめられたことが伺えます ウィル 22 11 (ズカズカとクソガキ共の前に出ます) ルセリナ 22 11 「……何と。リリエさん、ご無事ですか?」 と身柄()を確保しましょう GM高梨千里 22 12 【少年A】「なんだ、何か用かよ」と、おそらくリーダー格の男の子が不遜にウィリアムを見上げます。 リリエはぐったりとしていて、服の下ではありますがかなり傷だらけのようですね 【少女B】「あ、知ってるよこの人達。穢れた子が連れてきた、ぼーけんしゃだよ」 ウィル 22 13 「何か用だと……貴様ら、無抵抗の者をいたぶって、恥を知れ!恥を!」 ルセリナ 22 13 キュアウーンズでも、と思いましたが ウィルさんのアースヒールのほうが回復量は多いのですよね GM高梨千里 22 13 【少年A】「なんだよ、ぼーけんしゃって蛮族をやっつけるんだろ? なら、そいつ殺してくれよ!!」 ウィル 22 14 うむ、後なんでも回復魔法で治したくない医者心 「蛮族?ここにはおらんな!少なくとも俺の目には見えん」 GM高梨千里 22 14 【少年C】「そうだよ、そいつ絶対おかしいもん! ティダン様が絶対しちゃいけないっていってる、蘇りを行ったのは蛮族の証だってお母さん言ってたぞ!!」 ルセリナ 22 15 「幼子を複数で囲んでいじめるのは関心しませんよ?」 と、リリエさんの怪我の確認をしながら めっしましょう アレックス 22 15 【アレックス】「t……ウィルさん……」 いいたいことをいわれた GM高梨千里 22 15 【少女D】「ねー、いこー? 面倒だよ」 【少年A】「へっ、どーせそいつも成長したら、ゴブリンとか引き連れて町を潰しに来るんだ!! そうなったら悪いのはお前らなんだからな!!」 ウィル 22 16 「知るかそんなもん!何回生き直してもそいつの勝手だ、貴様らには何の関係もないわ阿呆が!」 GM高梨千里 22 16 「おっさんが怒鳴ったー!!」「こいつらも仲間じゃないのー!!」「逃げよ逃げよー」 と子どもたちは散り散りに何処かへ行きました ウィル 22 17 「誰がおっさんだクソガキぃ!!」 GM高梨千里 22 17 たぶん10歳からしたら27歳とかおっさんもいいとこな気がした ウィル 22 17 (´・ω・`)…… (ぶつくさクソガキ共に文句言いながらガキンチョの所に向かいます) ルセリナ 22 18 まあ追うほどでもありませんし、リリエさんを優先しましょうか アレックス 22 19 だね ウィル 22 19 「傷見せろ、ガキンチョ」 (むすー) アレックス 22 19 【アレックス】「だいじょう、ぶ?」 GM高梨千里 22 19 リリエは気を失う寸前のようですね、薄目を開けてワンピースをたくし上げようとします アレックス 22 20 あ、すわって、頭を足の上に乗っけようとしますよ? GM高梨千里 22 20 【リリエ】「だい……じょぶ、いつもの、ことだもん……」 拒みません。ただ、腹や胸には無数の青あざ、打撲痕があります。 治療も満足にされていないようですね ルセリナ 22 20 私確保しておりますが、金属鎧ですし あまり寝心地はよくありませんね アレックスさんにお任せしましょう GM高梨千里 22 21 服から見える腕や足、顔などは特に傷はないようです。 ウィル 22 21 「……コイツの親は何をしているんだ……少し染みるぞ」 (ということで応急手当てをします) GM高梨千里 22 21 では、手当にちょっと痛そうにしながらも、へにゃりと笑います 【リリエ】「えへ、お母さんには、ナイショね……?」 ウィル 22 22 「……心配させたくないからか?」 GM高梨千里 22 22 【リリエ】「うん……お母さんね、朝早くから、夜遅くまで、お仕事してるから。 【リリエ】「だから、わたしもがんばるの」 ウィル 22 23 「……一つ、教えてやろう」 GM高梨千里 22 24 【リリエ】「なあに、お兄ちゃん」 ウィル 22 24 「確かに虐められていることを隠せばその時は心配されないだろう」 「だが、いつかは必ずバレる。その時に親が負う哀しみや後悔は心配させるよりも遥かに重いぞ……これで一先ずはいいだろう」 GM高梨千里 22 26 【リリエ】「……えへ、ありがとう、お兄ちゃん」と、困ったように笑います ルセリナ 22 26 隠されるのは悲しいものがありますね 確かに ウィル 22 26 (服に付いた砂とか払ってやりつつ) アレックス 22 26 【アレックス】「辛くなったら、言わなきゃダメだよ……?」 GM高梨千里 22 26 【リリエ】「うん。それで、お兄ちゃんとお姉ちゃんとうさぎさん、どうしたの?」 【リリエ】「確か、冒険者の店にご用だったんだよね?」 ウィル 22 28 (後は任せたヴァルキリーの合図) ルセリナ 22 28 (だが断る と返したくなりますね GM高梨千里 22 28 ルセリナさんひどいww ウィル 22 29 ひどい (´・ω・`) ルセリナ 22 30 「ええ。今はお仕事中なんです。こちらに来たのは偶然ですけれど、リリエさんにお会いできて嬉しいですよ」 と頭を撫でましょう GM高梨千里 22 30 【リリエ】「えへへ、わたしもうれしい! えっと、わたしにお手伝いできること、ある?」 アレックス 22 31 【アレックス】「……おねえさん、ルセリナおねえさん」 【アレックス】「……僕らが知らないことを、聞いてみたらどうかな」 ルセリナ 22 33 「まあ。リリエさんがお手伝いくださるなら百人力ですね」 はーい ちょっと小声で話しましょうか お仕事中なので、他の方には秘密ですよ? GM高梨千里 22 33 【リリエ】「えへ、うん! ひみつ!」 と小声で言って笑います。役に立てるのが嬉しい、と言った様子ですね ウィル 22 34 ええ子や…… ルセリナ 22 35 「実は私達、ここで人探しをしているんです。こちらの区域で物知りなエルフさんがいると聞いてきたのですけれど、心当たりはありませんか?」 GM高梨千里 22 36 【リリエ】「物知りなエルフさん……あ、もしかして、グレゴワールおじいちゃんのことかなあ?」 ルセリナ 22 36 「あと、前まで見かけない人を見たりはしていないでしょうか。お教えいただけますか?」 小声ではあるけど直球で聞く おお? ウィル 22 36 おお GM高梨千里 22 37 【リリエ】「見かけない人……わたし、あんまりお外でないからわからない……ごめんなさい。でも、グレゴワールおじいちゃんの家なら知ってるよ!」 ルセリナ 22 38 「グレゴワールさんですか。リリエさんがよろしければ お家まで案内していただけませんか?」 GM高梨千里 22 38 【リリエ】「うん! ……あ、でもおじいちゃん、まだ寝てると思う……」 現在7 50ごろですね アレックス 22 39 【アレックス】「いつぐらいに起きてくるのかな?」 GM高梨千里 22 40 【リリエ】「おじいちゃん、お年だからずーっと寝てるの。でもね、お店が始まるちょっと前から、お店が始まるまでの間、ひなたぼっこしてるの」 【リリエ】「今からだと、えーっと、うーんと、ここからお店の端っこまでいって、戻ってくるくらいかなあ?」 ウィル 22 41 10 30くらいかな……? GM高梨千里 22 42 ここから商業区まで、往復1時間ほどです ルセリナ 22 42 1時間かあ 長いですね ファミリア越しに 向こうと連絡を取ってみましょうか アレックス 22 42 ですな GM高梨千里 22 42 【リリエ】「えっと、もしおじいちゃんが起きるまで、待ってるなら、おうちにくる?」 ルセリナ 22 45 「よろしいのですか? 一応他の2人に確認を取ってみますね」 というわけでアレックスさんお願い致します アレックス 22 45 わかったー というわけで、もしもし使い魔さん、使い魔さんやーい ルセリナ 22 46 「勝手なことをしたら、私達 2人に怒られてしまうかもしれません」 と笑っておきますね GM高梨千里 22 46 【リリエ】「そうなの? 2人……あれ? 3人じゃないの?」 フィア 22 46 使い魔が暴れだしたので、昨日の内に作っていたアルファベット表を取り出して使い魔通信を始めよう ルセリナ 22 47 夜色さんを人数に入れてないのは 反応がなんとなく予想できるからですよ( ウィル 22 47 流石は飼い主 ノクス 22 48 (笑) GM高梨千里 22 48 【リリエ】「えっと、青い髪の女の人と、髪が金色と黒の男の人と、背の高い男の人だよね」 ウィル 22 49 「そうだな」 ルセリナ 22 49 「ええ」 にこにこ GM高梨千里 22 49 【リリエ】「あ、あとライオンさん!!」 フィア 22 49 リリエの家に行くことに関してはフィアースは異存なし。マテルはどうかね ウィル 22 50 (無表情になる) マテル 22 50 是非もないネ GM高梨千里 22 50 【リリエ】「ライオンさん、大丈夫だったの? お母さん、なんであんなに怒ったんだろうね……ライオンさんにごめんなさいしたいんだけど、どこにいるか知らない?」 ルセリナ 22 50 ライオンさん^^ マテル 22 50 ^^ ウィル 22 50 「……知らんな」 アレックス 22 51 むこうでおkのサインをだしてるんですね GM高梨千里 22 51 【リリエ】「そう……」(しょんぼり) ウィル 22 51 byライオンさんの声に似てる声の人 GM高梨千里 22 51 リリエは純粋なので気づきませんよ ノクス 22 51 ww GM高梨千里 22 52 【リリエ】「それより、なんでお姉ちゃん、ネコさんとお話してるの?」 ウィル 22 52 「そういう趣味だ」 (しれり) ルセリナ 22 53 「リリエさんがライオンさんとお友達なように、私もねこさんとお友達なんですよ」 にこにこ GM高梨千里 22 53 【リリエ】「へー! すごいね!」 【リリエ】「しゅみってなあに?」純粋な目 アレックス 22 54 しゅみってなあに? (純粋な目 ルセリナ 22 54 というかねこさんは向かいにいらっしゃるのでは ウィル 22 54 「……好きなことだ」 アレックス 22 54 わたしもそうおもっていました GM高梨千里 22 55 【リリエ】「へー、じゃあグレゴワールおじいちゃんは、妖精さんとお話するのががしゅみなのかなあ?」 ウィル 22 56 「妖精?……そのエルフは宝石を持っていたか?」 GM高梨千里 22 57 【リリエ】「うん! いーっぱい持ってるんだ、緑色の綺麗な指輪とか、真っ赤な首飾りとか! 妖精さんとはお友だちって言ってたの。妖精さんは宝石が好きだから、いっぱい買ったんだって!」 ウィル 22 58 「そうか……」 ……そろそろ連絡ついたかのう?w GM高梨千里 22 59 【リリエ】「あと、空飛ぶお船とか、不思議な光る石を持ってたよ! おじいちゃんが作った、ちっちゃなお船、すごいんだ」 ルセリナ 22 59 飛行石ですか GM高梨千里 23 00 【リリエ】「これくらいの大きさでね?(リリエの手のひらくらい) ひゅーんってお空を飛ぶの! おじいちゃんが作ったんだけど、今はもう作れないんだよって言ってた」 ルセリナ 23 00 「まあグレゴワールさんは博識なのですね。今からお会いするのが楽しみです」 GM高梨千里 23 01 【リリエ】「うん、でもね、おじいちゃん、お話できないんだって」 ウィル 23 01 ……ウィルの前世何回目かにそんなアイテムの知識はないですかな 「なぜ?」 GM高梨千里 23 01 ありますね、魔動機文明時代の、子供のおもちゃだったように思います ウィル 23 02 有ったw GM高梨千里 23 02 【リリエ】「えっと、えっと、いつもね、側についているお姉さんが、つうやく? してくれてるの。お外にあんまり出なかったから、今の言葉を知らないんだよって言ってた」 ウィル 23 02 「……側に付いている?どんな奴だ」 ルセリナ 23 02 まあ交易共通語は比較的新しい言語ですものね アレックス 23 02 【アレックス】「通訳……」 ルセリナ 23 03 元は魔動機文明語でしたっけ? GM高梨千里 23 03 【リリエ】「えっとね、金色の髪の、すごく綺麗なお姉さん! えっと、るーんふぉーく、って言ってた。 【リリエ】「おじいちゃんの、むすめみたいなもんだっていってたよ」 ウィル 23 04 「ふむ……」 あ、家に行くでいいかな? GM高梨千里 23 04 そろそろ8 00としましょうか。だいぶ話をしましたし アレックス 23 04 おけ ウィル 23 05 はーい ルセリナ 23 05 参りましょう はい GM高梨千里 23 05 では、リリエの家に向かいます。よろしいですか? アレックス 23 05 はい ウィル 23 05 いいよー GM高梨千里 23 05 ということで、聞き込み組に交代しましょうか。 ウィル 23 06 はーい ルセリナ 23 06 はい GM高梨千里 23 06 では、1区組は++へどうぞ。フィアースとマテルは++の会話が終わったらでいいですので、こちらに来てくださいw ノクス 23 07 終ったらとか気にしなくてもGMは此処がメインなんだから呼べばいいのです (笑) そしてガンバレ!w (幕間応援 マテル 23 07 合間合間にできるので大丈夫です() フィア 23 08 また後でやりますw GM高梨千里 23 08 それでは、7 30に時間を戻して、と。聞きこみということでよろしいですか? マテル 23 08 ですね、人その時間に外に居ますかね GM高梨千里 23 09 朝の洗濯をしている女性、ジョギングらしきことをしている人など、人は比較的見当たりますね フィア 23 09 そうだな。2区、3区を回って…… ジョギングしてる人に話しかけてみるか GM高梨千里 23 09 【通行人A】「はい、なんでしょう?」 フィア 23 10 「突然すんません、俺らこの街の冒険者の店に呼ばれて来たんスけど、最近何か変わったこととか起こってないすかね」 とりあえず、無難に最近の出来事など聞いてみる マテル 23 11 「ちょっとした事でも良いのですけれど」(よそ行き GM高梨千里 23 11 【通行人A】「変わったこと……ああ、あの事件ですかねえ。ほら、1区の人と2区の人が記憶喪失になったとか言う」 【通行人A】「私も良くは知らないんですが、その治療がティダン神殿で行われていることは知っていますか?」 フィア 23 12 「あー、そうそう。その事件ですね、俺らが呼ばれた理由。ところで、この街の神殿とかはこの事件について何か言ってたりしないんすか?」 「ああ、店主からその辺は聞きました。この街の冒険者も神殿で治療されてるとか」 GM高梨千里 23 13 【通行人A】「うーん、治療のために、ティダン神殿は今、お祈り以外のことはできないんですよ。司祭様もさぞかし忙しくしてらっしゃるのか、最近お姿を見ないんですよ」 マテル 23 14 「最近、というとどれくらい前からでしょうか?」 フィア 23 14 司祭様って、乗っ取られて今逃げてると思われる奴だよな…… 神殿乗っ取られて、だ マテル 23 15 何処にいるのやら…… GM高梨千里 23 15 【通行人A】「えーっと、そうだなあ……5日くらい前かな。3日に1回は必ず1区の見回りと、2、3区の様子を見に来ていたのに……」 フィア 23 15 あれ、じゃあ乗っ取られたのはつい最近なのか…… 「5日前から、街のどこでも見かけられてないってことですか? 商業区とか。ご病気でもされてるんですかねえ」 GM高梨千里 23 16 【通行人A】「それまでにも、随分やつれてはいらっしゃったから、ご病気かもしれなくてね……見舞いに行きたいんだけど、神殿がなあ」 【通行人A】「ああ、他の人たちもしきりに心配してるよ。かといって、神殿に押しかけたら治療のじゃまになるだろう?」 【通行人A】「だから、みんなじりじりしながら司祭様がいらっしゃるのを待ってるんだ」 フィア 23 18 「そうっすね…… しばらく、落ち着くまでは神殿には行かないほうがいいかもっすね」 今神殿に行くと別の意味で危ないからな…… GM高梨千里 23 18 【通行人A】「おや、神殿に行かれたのですか? 司祭様はお元気でしたか?」 マテル 23 18 「早くお元気になられると良いですね、ああ、いえ、まだ神殿には行っておりませんの、昨日ついたばかりでして」 GM高梨千里 23 19 【通行人】「そうなんですか……ええ、早くお元気なお顔を見せていただきたいです」 フィア 23 19 「……」よそ行き口調の違和感がスゲーな、と口に出そうなのを必死にこらえている マテル 23 19 メイス? フィア 23 20 よ、避けるし…… マテル 23 20 「それで、話は戻るのですが、普段見かけない人物など見かけたりしていませんでしょうか」 GM高梨千里 23 24 【通行人A】「ええっと……うーん……ああ、そういえば」 【通行人A】「ここ2ヶ月前くらいかな? 随分綺麗な娘さんが、神殿に入っていくのを見たくらいかな」 フィア 23 24 うわー、リャの字くせえ…… GM高梨千里 23 24 【通行人A】「あんな美人さん、この辺りに住んでるならとっくの昔に噂になってるはずなのに、全く見たこともない人だったから、よく覚えてるよ」 フィア 23 24 「綺麗な娘さん、ですか…… そんなに印象的な子だったんですか? 肌の色とか眼の色とか」 GM高梨千里 23 24 【通行人A】「フードを被ってたんだが、風でちらっと中身が見えてね。そりゃあもう、目が覚めるほどのってのはああいうのを言うんだねえ」 フィア 23 26 「へえ…… 他の街から来た信者さんだったんすかねえ」 前回の依頼の終わり際に見た、青薔薇のエキスの臭がする美女が思い出されるな 「そういや話は変わるんすけど、この街の工業区って何を作ってるかご存知です? あの辺りで被害が出てるって聞いたんスけど」 GM高梨千里 23 27 【通行人A】「そうそう、それにねえ、すごくいい香りがしたんだよ。あれはたぶん、さぞかし高いんじゃないですかねえ」 フィア 23 27 ああ、うん、確定くさい GM高梨千里 23 28 【通行人A】「工業区ねえ……確か、日用品だったか、……1区の人しか働いていないから、よくわからないな。すまないね」 【通行人A】「ただ、4人も記憶喪失が出て、工業区自体が全体的に休みになってるんじゃなかったかな」 フィア 23 29 「そうすか…… いえいえ、色々教えていただいて助かってますよ」 「……他、なんか聞いとくことあるか? そろそろ俺は思いつかなくなってきた」 小声でマテルに書くにインしてみる 確認してみる マテル 23 31 「……区画に住んでる人の区分ってどうなってたかしら」>聞いてたかな、とフィアースに小声で聞く フィア 23 31 1区に立場が弱い人が居る、って以外は聞いてない気がするな。ほかも聞いてみるか マテル 23 33 「ええと、区画の区分はどう言う風になっているのでしょうか?、1区の方々のみ工業区で働いているとお聞きしたので、他の方々は何をしておられるのか少々気になりまして」 GM高梨千里 23 35 【通行人A】「ああ……1区は、いわゆるスラムだね。ナイトメアとか、コボルトとか、あと貧しい人たちが固められてる。2区はほとんどが最近引っ越してきた人たちで、商人とかだったかな」 マテル 23 35 (相槌を打つ GM高梨千里 23 35 【通行人A】「3区と4区は一般的な町と変わらないよ。ただ、どちらかというと4区のほうが、施設とかが多いかな。図書館とか、神殿とか」 フィア 23 36 現在は邪教の神殿になってるがな GM高梨千里 23 36 【通行人A】「で、5区が町長とその家族、あとは貴族なんかがいたと思うよ。みんな位の高い人たちだし、気難しいから殆どの人が近寄らない」 マテル 23 36 これから毎日神殿を焼こうぜ? GM高梨千里 23 37 【通行人A】「確か、1区や2区の人たちには一層当たりが強かったと思う。行かないほうがいいよ」(と、小声で教えてくれます) フィア 23 38 「ご忠告ありがとうございます…… 色々大変すね、この街も」 聞きこみはこんなところかね? GM高梨千里 23 39 【通行人A】「まあね。でも、ちょっとの疵を見逃せば、いい街だよ。司祭様はお優しいし、剣の結界をお二人で維持できるすごい方だ」 フィア 23 39 あ、司祭の人となりも聞いておくか マテル 23 39 「お二人? もう一人は一体どなたで?」 GM高梨千里 23 40 【通行人A】「えっと、車いすに乗った、白い髪の老人だったと思うよ。司祭様がいうには、ものすごい賢者だとか」 【通行人A】「1週間に1回、司祭様が馬車から下ろしているのを見たことがあるくらいなんだけどね。きっと、高名な方なんだろうけど……あいにく、私は名前を知らないよ」 フィア 23 41 「そういえば、司祭様ってどんな方なんすか? やっぱりティダン様の神官だし、穢れとかに厳しい方なんですかね」 GM高梨千里 23 42 【通行人A】「いやいや、とんでもない! 温厚な方だよ。ティダン神官にしては、線の細い方だったように思う。でも、とてもお優しくて、3日に1度、神官様を連れて1区で炊き出しをなさっていたんだ」 フィア 23 43 あれ、イメージと違うな GM高梨千里 23 43 【通行人A】「町長とは折り合いが悪かったんだよ、町長は厳格な方だったからね。でも、『太陽は穢れ無きものを平等に照らすものなのです』とおっしゃっていた」 マテル 23 43 キルバルバロスかと そのセリフだと穢れてない奴だけ照らすに見えるけど自分合ってるのかな GM高梨千里 23 44 【通行人A】「町長が急に壁を築くとおっしゃったときも、最後まで根強く反対しておられたはずだ。心に穢れ無きものを、差別するのは良くないと」 フィア 23 45 「へえ…… 話を聞くだに、ご立派なお方だったんすね」 GM高梨千里 23 45 【通行人A】「ええ、少し心配になるくらいにはお優しい方でしたし、それが私達の誇りでした。本当に、どこにいらっしゃるのか……」 フィア 23 46 ……そろそろ聞けることは聞いたかな? マテル 23 47 「ええ、……微力ながら私からも回復をお祈りさせて頂きます」(軽く黙祷とかして かもですね GM高梨千里 23 48 【通行人A】「ありがとうございます。……えっと、シーン様の神官でらっしゃるのですか?」 間違えた、 マテル 23 48 そうだよ(嘘) フィア 23 48 ライフォスね GM高梨千里 23 48 ルセリナじゃないわw 思わず口調でw マテル 23 48 そんなに違和感があるのか!!!! フィア 23 48 むしろ違和感しか ノクス 23 49 かわいそうに (笑) アレックス 23 49 wwwwwww マテル 23 49 ……ま、まあライフォスと言ってたことにして GM高梨千里 23 49 【通行人A】「ライフォスの神官様なのですね。きっと、神のご加護があるでしょう、では」 すみません、ライフォスと言ったことにしておいてくださいw マテル 23 50 「ええ、貴方にも始祖神の御加護を、お時間を取らせてしまい申し訳ありませんでした」 (お辞儀 フィア 23 50 釣られて俺もお辞儀して見送ろう。 GM高梨千里 23 50 【通行人A】「おや、もうこんな時間ですか。失礼しました、それでは」 とこちらもお辞儀をして去っていきます。 フィア 23 50 「……お前、もしかして神殿行ってる時はそんな感じなのか? 傍で聞いてても誰かと思ったんだが」 聞きこみ終わって開口一番これである。 GM高梨千里 23 51 と、ここで1区組から通信が。 フィア 23 51 おう マテル 23 51 「ふぅ……、日課のメイスの素振りがまだだったわね」 GM高梨千里 23 51 1区組、合わせてRPどうぞ ルセリナ 23 51 というか通信ができるのはアレックスさんだけですね 使い魔ですし GM高梨千里 23 52 あ、そうか。アレックス、RPに参加お願いします フィア 23 52 ということで猫とコックリさんを囲む変な二人組になりますかね GM高梨千里 23 52 wwww マテル 23 53 車いすの爺様が司祭と仲よかったとかカクカクシカジカします フィア 23 53 「いやまてその物騒なものをしまえ。……ってかイメージ変わりすぎだろ。流石にビビるわ」 アレックス 23 53 ほいほい フィア 23 53 あと、工業区で何を作ってるのか1区で聞いてもらえるように頼もう アレックス 23 54 ちょいちょい、ちょいちょい と肩を引っ掻く動作を マテル 23 54 「……ウィルに喋ったらフィアースでも怒る」 フィア 23 55 「何でそこでウィr…… ああはい、了解」 ニヨニヨ マテル 23 56 「……んで、肩引っかかれてるのだけどこれは一体」(ニヨニヨするフィアを睨みつつ フィア 23 56 「すまんアレックス、よく分からんから文字で示してくれ」 こっちから向こうへの伝達は口頭でできるし、こっちで分かった情報は全部伝えるよ アレックス 23 57 使い魔「ご主人様からの連絡だ。僕達はリリエの家に行くことになったが、構わないか?」 という、符牒をこう フィア 23 57 「リリエの家か…… りょーかい。ちょっとあの子の母親は怪しいとこあるし、注意はしておけよ」 アレックス 23 58 使い魔「忠告、感謝する」 フィア 23 59 「お前、そんな渋い性格なのか…… ともあれ、これからどうする? あの人一人に聞いただけじゃ不安だし、他の人に聞き込みして裏付けでも取るかね」 後半はマテルへ。 マテル 00 00 「まあ、そんなところじゃないかしら」 フィア 00 01 「3区の守りの剣も気になるけど、流石に二人で突っ込むわけにはいかんからな……」 マテル 00 02 「昼合流するのだし、そこは後で話し合って決めましょ、うん」 フィア 00 02 「そうだな。それじゃ、もうちょい地味な聞きこみを続けますかね……」 ということでこのまま2区3区内で聞きこみを続けます。イベント内容なら1区にバトンタッチしようかと >GM フィア 00 03 イベント無いようなら マテル 00 03 「(さて猫かぶらないと)」 GM高梨千里 00 05 はい、ではそろそろここで時刻合わせ、8 00としましょうか だいぶ喋ってましたしね マテル 00 05 ですね フィア 00 05 そですね GM高梨千里 00 06 では、ここで一区切りということで、今回は終了です。 お疲れ様でしたー! ウィル 00 06 バーサーク はーい フィア 00 06 お疲れ様でしたー GM高梨千里 00 06 ウィリアムはどこに向かうのでしょう ルセリナ 00 06 おつかれさまでした ノクス 00 07 おつでした^^ ウィル 00 07 お疲れさまでしたー マテル 00 07 お疲れ様でした ウィル 00 07 ……らしくない、本当にらしくない マテル 00 08 ニヨニヨ ルセリナ 00 08 ツンデレはいつかデレるものと決まっているのです フィア 00 08 これ、マテルとウィルが一緒だったら面白かったろうなあ…… いや一緒だったら同じ行動は取らないかなあ…… アレックス 00 08 おつかれさまでした 久しぶりのアレックス面白かったです ルセリナ 00 09 もふっ マテル 00 09 取るとは思うけど、かなり葛藤が マテル 00 09 もふっ GM高梨千里 00 09 アレックス、流石中の人がいると違いますねえ…… ルセリナ 00 09 さすがのアイドルでした(もふっ マテル 00 09 1d100 偶数でバレル 奇数でばれない ダイス 00 09 マテル - 1d100 = [14] = 14 マテル 00 09 ぎゃーす!! アレックス 00 09 乙 フィア 00 09 別に俺かアレックスがバラさなきゃばれないんじゃないかw マテル 00 13 そんなこと言ってポロッとバラすんでしょ!ギャグ漫画みたいに! ウィル 00 13 ( ・∇・)にやにや フィア 00 13 そんなにご希望なら、良いタイミングを見計らっておこう マテル 00 13 ハラハラ フィア 00 13 アレックス次も参加できそうですかね? アレックス 00 13 来週は たぶん無理じゃねぇかなぁ…… あーでもわからん 本当に何も言えない・。・ ルセリナ 00 13 また一気に (´・ω・`) ノクス 00 13 >< ルセリナ 00 13 またのお越しをお待ちしておりますの (´・ω・`) ノクス 00 13 うんうん GM高梨千里 00 13 お待ちしております! マテル 00 14 (´・ω・`)もふれないの…… GM高梨千里 00 15 まあでも、1~2時間しか進まない気がするので、うん ルセリナ 00 15 シティは仕方ありません しかも分割ですし ノクス 00 15 うん (笑) GM高梨千里 00 15 でも、GMは非常に楽しいので、お付き合いいただけると嬉しいです ウィル 00 15 うむ、シティは長期戦 GM高梨千里 00 16 茶番はどんどん入れていくスタイルで行こうと思います。 ノクス 00 16 その辺円滑にしたければもうちょっとシステムを大まかにして 例えば卵の3話を参考にするとイイですよ (笑) アレックス 00 16 えーとね GM高梨千里 00 16 あー、あれですか! そうすればよかった アレックス 00 16 来週に新人さんが来て そこから色々教えたりするから 5月いっぱいはホント読めなくてねぇ…… GM高梨千里 00 17 いやほんと、無理はなさらず フィア 00 17 うん、参加できるときに来ていただければ ノクス 00 17 うんうん ウィル 00 18 無理、ダメ絶対 GM高梨千里 00 20 そうですよ、無理したら貧血起こして立てなくなったり、急にぶっ倒れたりするんですよ!(なお、今朝の実話である) フィア 00 20 GMが大丈夫ですかw ノクス 00 21 ちょw マテル 00 21 今日無理してないですかそれ GM高梨千里 00 21 大丈夫です、昼には持ち直しました。いつものことです ウィル 00 21 Σ ( ̄ロ ̄lll) GM高梨千里 00 21 セッション祭りで大変幸せなのです 死んでもセッション! 高梨が貧血で意識がログアウト? あーはいはい、寝とけ寝とけー、みたいな ウィル 00 23 心も体も万全の状態でやるのが一番楽しいのよ ルセリナ 00 23 休息は大事ですぞ フィア 00 23 鉄分取りましょう GM高梨千里 00 23 とりあえず寝ておけば回復するのです 意識を失えばいつの間にか元気になってるし ウィル 00 24 ひじきとか海苔、ええよ ノクス 00 24 GMはちゃんとねろww GM高梨千里 00 24 はーい! じゃあ寝ます ノクス 00 24 私もさんざん言われたがwww ルセリナ 00 24 若いうちは無茶できるかもですがど、だんだん無理になっていきますからねw ノクス 00 24 ほんとよね ルセリナ 00 24 ええ、とてもブーメランです GM高梨千里 00 24 まだまだいける! たぶん! ノクス 00 24 (笑) ウィル 00 24 そう簡単に治せると思うなよー (裏 ルセリナ 00 25 定着してしまうと、変えるのは難しいですねえ GM高梨千里 00 26 ということで、一足先に失礼します。おやすみなさい1 ルセリナ 00 26 >気がついたら名前知らないまま3年経ってたお嬢感 ノクス 00 26 おやすー^^ ルセリナ 00 26 おやすみなさいませ~ マテル 00 26 おやすみ庵さ居ませ なさいませ フィア 00 26 おやすみなさい ウィル 00 26 お休みなさいー マテル 00 26 なにか強いショックでも与えれば名前で読んでくれるのかしら ルセリナ 00 26 ショック(メイス ウィル 00 27 27周目突入か マテル 00 27 貧弱貧弱ぅ…… ルセリナ 00 27 ウィルさん大丈夫ですよ、マテルさんは前衛技能がありませんのでレート分しかダメージが入りません 安心して受けてくださいませ ウィル 00 27 !?Σ ( ̄ロ ̄lll) マテル 00 28 (ブンッ ブンッ ブンッ フィア 00 29 レベルが上ってない今のうちなら、奇跡の香水でワンチャン治せるか…… ウィル 00 29 逃げる ルセリナ 00 34 敏捷一緒なので 対等な追いかけっこになりそうですね マテル 00 35 でもスカウト持ってないのです (´・ω・`) ウィル 00 36 ( ・∇・)やーい フィア 00 36 いや、ブレスで増強すればいずれ追いつく ノクス 00 36 www マテル 00 37 いずれwww ウィル 00 37 魔法とかずるい ルセリナ 00 39 どちらかというとウィルさんのほうが魔法使いなのですけれど それは マテル 00 39 魔法とかずるい ウィル 00 39 それはそれ、あれはあれ ( ・∇・)嘲笑うな! ノクス 00 40 ww ルセリナ 00 42 余裕ヽ (´エ`)ノ マテル 00 45 にやけてた理由がバレるからね…… ウィル 00 46 保存保存 ルセリナ 00 46 もれなくほぞん アレックス 00 46 せんせー なんか、誰かの寝顔があるような話聞いたんだが アレックス 00 46 おしえてくれめんす マテル 00 47 これですね ルセリナ 00 47 前回のですかね 一応ろぐの裏にぺたっとしてある ウィル 00 47 ……よく見たら足地面に付いてないやw マテル 00 48 ^^ ウィル 00 49 (* ̄ー ̄)b ルセリナ 00 50 吐いちゃえー フィア 00 53 今なら今日の朝飯が美味しく食べられそうだ…… ウィル 00 54 乙女じゃのうマテル (中身にやにや ルセリナ 00 54 仲良き事は美しき哉と申しますし ノクス 00 55 マテルかわええw マテル 00 56 (なんか自分でも恥ずかしくなってきた) ルセリナ 00 57 (・∀・) フィア 00 58 知り合って1~2ヶ月ぐらいだっけか? 俺ら ウィル 00 59 かな? ノクス 00 59 そんなもんだね ていうかこれさぁw フィアースが完全に「良い人」ポジションになってるwwww かわいそーにw フィア 01 00 言うな、俺が一番わかってるw ノクス 01 00 ww マテル 01 00 フィアースにヒロインを ウィル 01 00 ……リュシアさん? ルセリナ 01 00 リュシアさんは既婚者ですよ 間男はいけません フィアースさん ウィル 01 01 oh マテル 01 01 oh ルセリナ 01 02 (恋多きティダン神を旦那に持つシーン神に仕える神官感 マテル 01 02 (愚痴っていうかノロケっていうか) ノクス 01 02 w フィア 01 03 何かまた冤罪を押し付けられた気がする ウィル 01 03 フィアースくん…… (ホロリ マテル 01 04 複雑事情で言ったらフィアースが三位な気がしないでもない ルセリナ 01 04 複雑事情最下位です しんぷるいずべすと マテル 01 05 シンプルとは……? ルセリナ 01 05 え、私のどこが複雑なんですか ノクス 01 05 (笑) フィア 01 05 上位がノクスとウィルか ノクス 01 06 おれはちょっと叔父が謀反起こして実父が死んで自分も死にかけただけだよ?w ルセリナ 01 06 私はそんな夜色さんを拾っただけです ウィル 01 07 え、ウィル上位? フィア 01 07 性格こじらせてるし…… ウィル 01 07 普通のハイマンよー 解せぬ アレックス 01 07 ふくざつってなんですか?(じゅんしんなめ マテル 01 08 ぐわああああああ ウィル 01 08 ぐわああああああ アレックス 01 09 いちばんふくざつじゃないのがここに ルセリナ 01 10 最近絡んでおりませんが、とくに何がしたいわけではないので問題ありませんでしたヽ (´エ`)ノ フィア 01 11 その羊のような顔は何なんだ ウィル 01 13 メェセリナ誕生? アレックス 01 13 wwwwww ルセリナ 01 13 第一変換からかえていないだけです (*´ω`*) フィア 01 17 フィアースの行動基準は、皆が自分で納得できる事≧皆の安全>街の安全 ですね マテル 01 17 その中に自身は含まれているのでしょうか…… フィア 01 18 皆が自分で納得できる事 の中に含まれるかな、自分は マテル 01 20 ふむぅ さて、そろそろおちますー ウィル 01 21 お休みなさいー フィア 01 21 はい、おやすみなさい マテル 01 21 お疲れ様でしたー 自分もキリがいいのでお先に落ちます フィア 01 22 おやすみなさい マテル 01 22 お疲れ様でした ルセリナ 01 24 おやすみなさいませ~
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/1298.html
ここ最近、長谷堂宗也の朝は非常に遅い。元から遅いのだが、雇い主の呉服港管理者フェルニアから待機命令 を出されて以来、二度寝、三度寝と惰眠を貪るのが当たり前になり、起床時間が輪を掛けて遅くなっている。 暇潰しにヒーローごっこでもやるかと思い立ったこともあったが、ここ数日は裏も表も呉服港は平和その物。 仕事も無ければ趣味も無いが、こうして惰眠を貪っている間にも報酬が発生しているのだから楽な人生である。 「あ、宗也さんだ」 「おや、リリスさんじゃないですか。奇遇ですね」 宗也がいつもの様に喫茶カナンに行こうか、それとも偶には違う所に行ってみようかと、優柔不断な足取りで 閑散とした呉服通りを歩いていると、薄桃色のワンピースを着た生天目リリスに声をかけられる。 いつも羽織っているレース生地のエプロンドレスでは無いので、宗也の目には何処と無く新鮮に映った。 「確かに奇遇なんだけど、こんな時間からぶらぶらして……仕事は?」 「今はぶらぶらするのが仕事なんですよ」 「どんな仕事なんだか……」 「こんな仕事ですねぇ」 「ああ言えば、こう言う……その怠け癖を直すのに、ウチでバイトする?」 リリスは責めるような目付きをしていたが、何を言っても暖簾に腕押し。飄々とした態度で都合の悪いことは 全て笑顔で黙殺されるだけ。『仕事でも与えてやれば少しはマシになるだろうか?』と、まるでニートの子を 持つおかんの様な発想で仕事を提案した。 「いやー、今は結構大きな山を抱えているので、二重契約はちょっとー……ねぇ?」 想像した通りの答えが返って来たせいか、リリスは責める様な表情から一変して、呆れ顔を浮かべる。 一応、宗也の名誉の為に補足するが、二重契約を禁じたのは他でも無い依頼主のフェルニアだ。 今、呉服港を騒がせている事件の根源を断つ為にもフェルニアにとって、宗谷は如何なる状況下に於いても、 自由自在に動かせる貴重な戦力だ。肝心な時に使えないのでは話にならぬと、二重契約を禁じたのであった。 だから、こうしている間にも報酬が加算されているのだ。 「その割には随分とゆっくりお休みだったみたいだけど?」 「おや?」 「寝癖」 リリスは宗也の肩に手を乗せ、背伸びをして、側頭部に突き刺さった矢の様な寝癖を掴む。 どんな寝方をしたら、こんな寝癖になるのか定かでは無いが、頭の緩さに反して毛髪の方は随分と頑固らしく、 リリスは悪戦苦闘しながら宗也の寝癖を直す。 「あれまぁ……」 「眠気覚ましにちょっと付き合ってよ」 「あー、お付き合いは結婚を前提に考えているので、すぐに決断するのはちょっと……」 「はいはい。良いから来る」 またいつもの様に煙に巻こうとするが、そんなの知った事かとリリスは宗也の手首を掴んで足早に歩き出す。 宗也の言う事に一々耳を貸したり遠慮をしていては話が進まない。短い付き合いながら、その程度には宗也を 理解し扱えるようになっていた。 「分かりました。行きます。行きますから、そんなに手を引っ張らないで下さいってか、取れちゃいますよ。 すっぽ抜けますよ~? リリスさん聞いてはります? 全っ然、聞いてませんね? もしもし? もしも~し?」 それから暫く、無言のリリスに引き摺られるようにして呉服通りを通り抜け、宗也の手首からリリスの手が離 れたのは共同倉庫の西区画に到着してからだった。 「って、リリスさんと出会った思い出の場所ですやん」 「ほら、これ持つ」 「あー、米ですか……って、重ッ!?」 二人が出会ってから、精々十日。タイラントハウンドによってもたらされた被害は、痕跡の一つさえ残さずに 修復されており、まるで初めから何もされていないような様相を呈していた。偶然によって生まれた縁に懐か しいモノを感じかけていたが、宗也は余韻を感じる間も無く、リリスから麻袋を投げ渡される。 「落とさないでね。まだ乗せるよ」 「ちょっと、ちょっと、ちょっと!?」 宗也が慌てて麻袋を両腕で抱え直している間にも倉庫の中から米の入った麻袋が飛んでくる。 「あんな大きな火吹き狼を余裕綽々で引き摺っていった癖にひ弱ぶらない」 「いや、アレはカラクリがあったってだけで特別、力持ちってわけじゃ……ヒギィッ!?」 宗也がタイラントハウンドを余裕綽々で引き摺っていくことが出来たのも、ストレンジギアの能力強化による 影響に過ぎず、素の宗也の単純な腕力は人並み以上ではあるが、荒波に鍛えられた海の漢達には及ばない。 つまる所、普通の範疇に納まる程度のレベルでしかないのだが、リリスがストレンジャーの事情を知る筈も無い。 だから、力仕事を厭った宗也が例によってふざけているだけにしか見えておらず、情け容赦なく麻袋を投げる。 「カラクリでもトリックでも良いから、落とさない内に使う」 「だ、大体、お客さんいないんだし、こんな量……らめぇっ!?」 そして、リリスに向かって客がいないは禁句だ。律儀にも麻袋を落とすまいと必死に抱える宗也の両腕に血管 が浮かび上がり、生まれたての小鹿の様に震えているが、リリスはいつもの涼しい表情で、麻袋を投げ付ける。 「これくらいの量だったら一日、二日で無くなるって。宗也さんがいない時は忙しいんだから」 「とか言いながら、乗せないで下さい。指が千切れてしまいます。いや、割とマジで!!」 「なんか、ちょっと楽しくなってきたかも」 宗也の顔が隠れる程麻袋が積み上げられたにも関わらず、リリスは容赦なく麻袋を投げる。 リリスにしては珍しく実に楽しげな声色をしているが、両者共に世間様には見せられない顔になっている。 「変な性癖に目覚めなくて良いですから」 「頑張れ男の子」 「男の子……って歳でも無いんですがねぇ」 「男は何歳になっても子供だって言ってなかったっけ?」 「過去や他人の言動に縛られてはいけません……って何故!?」 そして、とどめと言わんばかりに麻袋を押し付ける。最早、いつもの飄々とした宗也の姿は何処にも無い。 「いや、何と無く。ほら戻るよ」 「うへぇ~い……っと、リリスさん。すいませんが、ちょっと失礼しますよ」 宗也はいつもの表情で大量の麻袋を片腕で抱え直し、先を行こうとするリリスの腰に手を回して抱き寄せる。 「え? ちょ、ちょっと!?」 「すいませんねぇ。休憩時間が終わりそうと言うか終わったみたいなので、ちょっと飛ばしますね」 そう言って、狼狽するリリスを余所に宗也は苦笑を浮かべて、地を蹴る。 身体の中が浮かび上がるような浮遊感を感じたかと思うと気が付けば、リリスの視界には青い空と広い海。 そして、眼下には呉服港の町並みが広がっていた。 「飛ばす……って言うか、飛んでる!? 飛んでるから!!」 「はい~、飛んじゃってますねぇ。そんで着地しますねぇ。舌を噛まない様にご注意を」 クッションの上に降り立ったかのような小さな衝撃と共に視界は入れ替わり、喫茶カナンの看板が真正面に。 宗也は目を白黒させているリリスから身を離し、店の中に麻袋を運び込んで、踵を返して後ろ手に手を振る。 「それじゃあ、埋め合わせはまたの機会に」 「あ、ちょっと宗也さん!? って居ないし……ストレンジャーって、あんなのばっかなのかな?」 リリスが引き止めようと反射的に振り返るが、見通しの良い大通りから宗也の姿は蜃気楼の様に消えていた。 考えようによっては不気味ではあるが、宗也の人となりが影響して気味の悪さは感じず、リリスの宗也に対する 『変な人』という評価が精々『とても変な人』に変わったくらいだ。 名誉か不名誉か『とても変な人』に評価がランクアップした長谷堂宗也はフェルニアの居城に赴いていた。 ストレンジギア同士の通信機能で『速やかに参上しろ』との呼び出しを受けていたのであった。 「逢引の最中に済まんな」 「いえ、地元住人との交流と言う名の情報収集ですので、お気になさらず。 民間人は管理者の市政に不満も無く日々を平和に過ごしている様子ですねぇ」 「ま、良かろう。これよりバルヴィン家に向かう。同行しろ」 「どうやら往生際の悪い方のようですねぇ」 フェルニアの腰には管理者用の儀礼剣では無く、刃幅が広く厚みのあるショートソードがぶら下がっている。 それは自らの手で罰する為か、宗也一人では対応出来ない可能性があるからか、それとも単純な示威行為か。 どちらにせよ、フェルニアに武装をさせた時点で宗也はバルヴィン公爵を往生際の悪い人間だと評した。 バルヴィン公爵の邸宅は呉服港全域を一望出来る丘の上にあり、周囲は堅固な外壁が張り巡らされている。 煌びやかな豪邸は要塞としての機能も有しており、何も知らぬ者が見れば、まるでバルヴィン公爵家の邸宅が 管理者の居城と勘違いをする程の体を為していた。 フェルニアは扉を押し開け、邸宅の中へと進む。挨拶もノックも無し。いくら管理者とは言え、押し入りの様 な振る舞いに使用人達が戸惑っているが、フェルニアは気にした様子も無く、視線のみで宗也に入るよう促す。 「ここまでフリーダムで良いんですかねぇ……お邪魔しますよー」 成人男性一人がすっぽりと納まる程度の大きさの樽を抱えた宗也が踏み入れるなり、使用人達は肉の腐った様 な強烈な悪臭に顔を顰め、或いは咽、えずき出す。更には樽の底から染み出し、滴り落ちる赤黒い血液に気付 いたメイドが悲鳴を上げ、屋敷の中はいよいよ混沌とし出して来る。 「フェルニア様、一体どうなされたのですか? この騒動は一体……」 騒ぎに気付いたバルヴィン公爵と思わしき初老の男が、慌しい様子でエントランスホールに現れた。 「突然にすまんな。此処最近、呉服港を騒がせているコアクリスタルの暴走事故についてだ」 「えぇ……色々と騒がせている輩がいるようですが、この騒ぎは一体……」 「宗也」 「はい。この方、クレイクさんで宜しいですか?」 宗也は戸惑うバルヴィン公爵の眼前に抱えた樽を置き、蓋を外す。元より強烈だった悪臭が一際強くなる。 口元を押さえて蹲る者、絨毯に吐瀉物をぶちまける者、宗也とフェルニアだけが涼しい顔をしているのが尚更 この二人の異様さを際立たせていた。 流石のバルヴィン公爵も口元を押さえ、反射的に顔を背けるが、今更になって宗也の声が耳に入ったのか、凍 り付いたかの様に身を硬直させ、さび付いたブリキの人形の様に震えながら、背けた顔を樽に向ける。 「改めて、お尋ねします。この方はクレイクさんですか?」 バルヴィン公爵は弾かれた様に樽の淵に両手をかけ、蛇の様に目をぎょろ付かせて中身を覗き込んだ。 人間の缶詰とでも言うべきだろうか。上半身と下半身は引き千切られた上体で無理矢理詰め込まれ、損壊した 右腕はインプラント化手術の際に取り付けられた生体パーツと共に、顔の横に添えるように置いてあった。 まるで物の様な扱いにバルヴィン公爵の顔が憤怒の赤に染まる。 「ク、クレイク!? 一体これはどういう事なのだ!?」 バルヴィン公爵は声を荒げ、宗也を押し退けフェルニアに掴みかかるが、フェルニアの表情は冷めたものだ。 宗也がバルヴィン公爵を引き剥がそうと動くが、フェルニアは視線だけで宗也の動きを制する。 仕方の無い人だと宗也は苦笑いを浮かべて肩を竦める。 「それは此方の台詞だ。嫡出子を跡継ぎにするか、コアクリスタルに適合出来る庶長子を跡継ぎにするかで、 お家騒動を起こすのは勝手だが、呉服港を巻き込むな。ましてやこの私を相手に隠し通せるとでも思うなよ。 この騒動も、この出来損ないが死んだのも、子供の手綱の一つもまともに握れなかった貴様の手落ちだ」 「下らん……? バルヴィン家の苦悩を下らんと言ったか!?」 「寧ろ、害悪とも言える。マスクアートに於いて、貴族など形骸化した骨董品に過ぎん。私からすれば貴様が 見下す町民の命の方が上だ。口煩く喚こうと景色でいるだけならば、存在する事を容認してやったものを…… 民と港に害を為すというのならば、今この場で家を潰し、地を這い、首を切り、呉服港の全ての者に詫びろ」 「貴様……マスクアートの独立に関わったバルヴィン家が骨董品だと? この高貴な命が下賤の者に劣ると!? 捧げろ!? 潰せ!? 詫びろ!? この栄光を抱えるまでにどれ程の重責があったと思っている!?」 「オウムが……庶長子のグルータルを嫡出子のシーナに婿入りをさせ、バルヴィン家に近いコアクリスタルの 適格者の血を入れる事が目的だったようだが、貴様のいらん発言が切欠で婚姻は破産し、争いに発展。状況を 打開する為に末弟のクレイクにインプラント化手術を受けさせ、タイラントハウンド、ガルバトスを与えるが、 満足に制御出来ず立て続けに暴走事故を引き起こした。まあ、犯罪者の動機や経緯などはどうでも良い」 「犯罪者だと!? 我々の苦悩をどうでも良い……ッ!?」 いい加減に鬱陶しくなってきたのか、それともバルヴィン公爵の罪状を述べている内に頭に血が上ったのか、 フェルニアは、いつまでもしがみ付いて離さないバルヴィン公爵を振り払い、体勢を崩した所を蹴り飛ばす。 「何度も言わせるな、オウム如きが。貴様の取るにも足らん矜持が無用の騒動を引き起こし、民の財産を傷付 けただけで無く、命まで奪いかけた。貴様等如きの為にどれだけ余計な手間を取らされたと思っている?」 (宗也です。ぶっちゃけ、空気です。宗也でした) 「言わせておけば、貴様ッ!」 度々のバルヴィン公爵の怒号に公爵家の私兵達が詰め掛け、宗谷達を取り囲み、バルヴィン公爵から引き離す。 「漸く出番ですか、それにしてもどんな権謀術のやり取りがあるかと思えば唯の暴論の力押しじゃないですか」 「罪人を捕らえるのに手間などかけてはおられん」 フェルニアは鼻を鳴らして、バルヴィン公爵家の私兵達から背を向け、壁に寄りかかる。武装して来た割には 自らの手で何かをするつもりは無いらしく、腕を組んで目を瞑った。 「いやはや、過激な上に剛毅ですねぇ。それで……誰を殺して、誰を生かしますか?」 「一度、シーナとグルータルも交えて話をしたい」 「では、バルヴィン公以外は」 「私が裁判官代わりだ。殺せ」 「殺せって……良いんですか? 民は呉服港の財産なのでしょう?」 「出来損ないの骨董品に群がる屑など人の為り損ないに過ぎん。そんなモノは民では無い」 「あらま……一応、警告はしますけど、フェルニアさんにごめんなさいする気がある人は、今すぐお屋敷から 出て行って下さいね。但し、お屋敷から出て行く人の邪魔をしたら問答無用で首を刎ねますので、ご容赦を」 宗也は殺戮の技と術、奥義を持つ超一流の殺戮者を自認し殺戮を是とするが、無益な殺戮を否としていた。 曰く、無事抜かずに済めば天下泰平。されど抜いたからには見敵必殺。汝、殺戮に酔い歓ぶことなかれ。 「はぁ……何故だか、殺気立っていますねぇ。本当に良いんですか~? 家族を人質に捕られているとか弱味を 握られているせいで無理矢理従わされているとか、借金があるから仕方無くとか、訳ありの方はいませんか~? ほら、今なら本当に何もしませんよ? 送り狼みたいに安心した所をガブっとなんて騙し討ちはしませんよ?」 フェルニアがどんなに無駄な行為だと言っても、宗也は決して最後通牒を止めることは無い。何故なら―― 「無駄だ。代々、バルヴィン家を心酔する者で構成された絶対忠誠の親衛隊だ。貴様如きの言葉など耳に……」 「それを先に言って下さいよ。折角の親切心を出したのに此方が莫迦みたいじゃないですか」 ――抜いたからには見敵必殺。一度始めた以上は宗也は止まらない、止められない、止まる気が無い。 屋敷に飛び上がる三つの首と三つの鮮血の噴水。宗也は溜息交じりに抜刀した刃を納刀する。 「何をしている!? 相手は一人だぞ!? 殺せ!!」 私兵達は無言で戦力を二つに分け、一方はバルヴィン公爵を方円陣で防御し、もう一方は宗也との間合いを 計りながら、ストレンジギアを展開しようと粒子を収束させる。先程のほんの一瞬のやり取りで仲間の首が 三つ飛ばされた。それは良い。結果として宗也の実力が分かったからだ。 私兵達は確かに見た。宗也が仲間に肉薄する姿を。だが、見ることが出来たのは其処までだ。肉薄した次の 瞬間、仲間の首が飛んでいた。と言うよりも、この狼藉者はいつ抜刀し、いつ首を三つも刎ね飛ばしたのか。 まずは宗也の動きを見切る。ギアの展開と共に視覚の強化を優先する。仲間も同じ事を考えているらしく、 申し合わせたかの様に動く仲間達に頼もしさを感じ、胸から生えた切っ先を見たのを最後に意識を失った。 「普段からギアに頼り切りの人達はこれだから……展開する暇なんて与えませんし、展開しても無駄ですよ」 真正面にいた筈の宗也に背後からの急襲を受ける。今度は抜刀どころか、どうやって背後を捉えられたのかも 分からない。しかし、恐慌状態に陥っていないのは選ばれた親衛隊としての矜持の賜物と言えた。無意味だが。 ストレンジャーを超常の者たらしめているのは単にストレンジギアの影響によるもので、肉体その物は常人と 何ら大差は無い。ギアを展開しなければ唯の人間と大差無く、展開した所で、心臓を貫く、首を切り落とす、 頭蓋を叩き潰す、窒息、毒、燃焼、感電、氷結、人間相手と同じ殺傷方法が同じように通用する。 手段は多岐多彩、多種多様。ギアを展開する必要も、展開を阻止する必要も、相手の土俵で戦う必要も無い。 宗也にとっては最早、如何でも良いことだがストレンジャーでありながら、ストレンジギアを展開せず確実に 屠っていく姿にバルヴィン公爵の私兵達は底知れぬ不気味さを感じていた。 そう。底が見えないのだ。超常の戦闘能力がストレンジギアによる能力強化である事はストレンジャーならば 誰にでも分かり切っていることだ。だが、生身の状態でこれ程の戦闘能力を持つのならば、ストレンジギアを 展開したのなら、その戦闘能力は何処まで跳ね上がるのか? 「宗也、外からだ」 「はいよっと」 手近な私兵の鼻っ面を柄尻で貫き、捻り、脳髄を引き抜き、フェルニアの側へと駆け、侵入者へ警戒を向ける。 黒い影が、窓を突き破りエントランスの真ん中に降り立つ。芝居がかった仕草で両手を広げ、ガラス片を弾く。 赤く鋭い眼光の黒髪の痩身の男は口の端を吊り上げ、ニィっと笑った。 「グルータル!? 貴様、何をしに来た!!」 「ご挨拶ですな。先代バルヴィン公。態々、事態の収拾を付けに来たというのに」 「先代だと!? 貴様、何を言っている!?」 「バルヴィン家は私が引き継ぎます。ですので、安心してお眠り下さい」 側室に生ませた子とは言え、グルータルの傲慢さは傍目から見ても間違いなく、公爵の血を受け継いでいた。 寧ろ、グルータルの若さとバルヴィン公爵の選民思想からくる過保護が影響して、公爵よりも悪化している。 グルータルが展開した使役型のストレンジギアの砲門が何の脈絡も無く、公爵に向けられているのだから、 フェルニアで無くても、頭を抱えたくなるというものだ。 グルータルは相も変わらず芝居がかった動きで長剣を引き抜いて、指揮棒のように操るなり、ストレンジギア の砲門が火を噴くが、火線がバルヴィン公爵家を貫くよりも早く、宗也は公爵を蹴り飛ばし、射線から外す。 「はいはい。重要参考人同士で勝手しないで下さいね」 「先代を相手に随分と無礼な真似をしてくれたような」 「怒りの沸点も低い人に暴言吐くからですよ。話が進まないじゃあないですか……っと」 公爵を護るためにやむを得ず足蹴にしたというのに、殺害を目論んだ張本人に無礼と言われる筋合いは無いと 反論したくなる気持ちを抑えながら、砲撃を避ける。話にならないのが親譲りなのは確認するまでも無い。 「ストレンジギアを相手に生身で相対するとは不遜だな」 「取り合えず、捕まってくれませんかねぇ? 管理者様が事情聴取をお望みの様ですので」 「インプラント化しなければ、石ころ一つ満足に扱えん出来損ないに従う道理など無い。貴様も思わんか?」 「貴族の血の次は、コアクリスタルの適正ですか……次から次に自分を持ち上げる屁理屈思いつきますねぇ」 「貴様の様な無教養な者でも創世記は知っていよう? この世界は過去に神の顰蹙を買い一度、滅ぼされた。 破壊の因子、コアクリスタルによってな。故にコアクリスタルは人間にとって絶対の敵でなければならない。 ならば、何故我々は先天的にコアクリスタルを制御出来る? 何故、コアクリスタルは我々に牙を剥かない? そうだ。我々は人間では無い。人間を管理する為に父なる神に遣わされた存在であると、そうは思わんか?」 「はぁー……本当にもう……これだから教養の無い人は……完全にオウム返しじゃないですか。 タイラントハウンドの残骸を見た時から薄々気付いてはいたんですよ。やり口が、もう、ねぇ」 宗也は神の子という単語に思い当たりがあるのか、いつもの作り笑顔も無く、素で呆れた表情を浮かべる。 だが、その表情は呆れているだけでは無く、哀れんでいるようにも、見下しているようにも見える。 「我々と共に来い! 世界を管理するのは人間でも貴族でも無い! 我々、神の子だ!」 「残念。其方で言う所の裏切り者なんですよ」 「ならば、死んで詫びろ! 愚かな兄弟め!」 「困った人達ですよ。本当に……もう二度と関わりたく無いから、マスクアートに移ったと言うのに」 グルータルのギアが砲門から立て続けに火線を放つも、エントランスを駆け回る宗也を捕らえきれず、公爵の 私兵達が巻き添えになるばかりで、宗也とグルータルが共同で片付けている様にも見える。 粗方の私兵達が肉片になるのを尻目に宗也は壁を蹴り、シャンデリアを足場に天井を飛び跳ねる。 当然の様にグルータルとギアの意識が天井に向かった瞬間、宗也の足元から影がグルータルの足元まで伸びる。 本来ならば光源を無視した影の動きに警戒を示すところなのだろうが、グルータルの意識は天井の宗也に向け られている。 影の淵から飛び出す、キメリウスの存在に気付いた時には既に自身のギアを一刀両断に切り裂かれている。 更にコアクリスタルを切り裂かれ、ギアとのリンクを強制切断された反動でグルータルは膝から崩れ落ちた。 「この……裏切り者がァ……」 「新人の貴方に言っても仕方が無いですが、先に此方を裏切ったのは其方でしょう」 口の端から泡を吹きながらも、悪態を吐いて気を失ったグルータルを宗也は無感情に見下ろし、忌々しげに呟いた。 「精々、フェルニアさんに感謝して下さい。出会い方が違えば殺していたところです」 そして、この騒ぎにも関わらず、エントランスの中心で、無傷のまま鎮座するクレイクの残骸が入った樽を引 っ繰り返して中身を床にぶちまけ、意識を失ったグルータルを樽の中に詰め込み、背後を振り返る。 視線の先には調度、逃亡を謀ったバルヴィン公爵が両足を切り落とされ、地面に這い蹲っていた。 それをやったのはフェルニアで、その証に帯剣していたショートソードは真っ赤な鮮血に濡れていた。 「ひぃぃぎぃあああああああッ!? 足が!! 私の足がぁぁぁぁっ!? 痛い! 痛いィィィィィィ!!」 「他人の痛みに鈍感な者程、自分の痛みには敏感なものだ」 鮮血を撒き散らしながら、のた打ち回るバルヴィン公爵をフェルニアは蔑む様な表情で血糊を払った。 「だけど、他人の痛みを知ったからと言って、他人を傷付けなくなる程おりこうさんでも無いんですよねぇ」 「た、助けてくれぇ!!」 「はいはい。大人しくしましょうね」 宗也は子供をあやす様に柔らかく笑みを浮かべ、バルヴィン公爵の方へと近付いていく。 「く、来るな! 来るんじゃない! 私に何をするつもりだ!?」 「貴族様が豚みたいに喚き散らしてはいけませんねぇ。それに何もしませんよ。此方は歯牙無い護衛ですし」 そして、泣き叫ぶバルヴィン公爵の衣装の襟足を鷲掴みにして、昏倒した樽の中に投げ込む。 「あ、お忘れ物です」 フェルニアに切り落とされた両足も一緒に投げ入れ、蓋を閉める。 「何かするのは此方では無く、フェルニアさんですから」 気を失い、静かになった樽に向けて苦笑を浮かべながら漏らすが、その軽口に対する返事は無い。 此処での用は済んだと言わんばかりにフェルニアは屋敷の外へと歩みを進めている。 「つれないことですねぇ」 あくまで軽口を叩くことを止めずに肩を竦め、バルヴィン公爵等が詰め込まれた樽を抱えて歩き出す。 だが、クレイクの言葉が頭から離れず、その表情は渋面に塗り潰されていた。 ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/kuroyutori/pages/199.html
 ̄, ニ=- \` , ‐ ´ _ ヽ | ー十 ∠ -‐, ´‐ ´ i レ ⊂ト , ‐ ´ _ , l ∠ -‐ /,.ィ /|. 、 | | ー十 /// /|/ l !ヽ. ト、 、 | / !! レ ⊂ト /" / ./ , /| /、!_ u ヽ|_,,ゝ!-ヤヽ. | \ ! /l ./l /`l/ 、..」 l|_,,. -‐ ´\l、 | l/ i./ l/ ====、 __ ==== | |⌒i ヽ ・ / !! / lヽ、.__。,/; ゙゙ 、。_ ,ノ | .|ニ!.!. ヽ \ l /; v / j | ト_l | `ゝ ・ l /; __ ) _, ‐ ´ |.L_ノ `‐、 ・ i`ニ---──── 7 || ト、._ ヽ、 ,.へ〈~ ; ヽ______,.ノ / ! |. T  ̄`` ‐ 、. ・ , -‐- 、.._ ヾ、ミヽ~′___ / !. 、! |`` ‐ 、. `` ‐ 、 ,.‐ ⌒ ‐- 、 )/ヾど! ヽv ̄ ̄ / | | ! `` ‐ 、 / ̄` ‐、.._,ノi"⌒i. |. ヽ / l 、!. | {,. ⌒ ‐- 、 ノ .l ! |. l ヽ/ | U l ,! .|. | / ,、._,.イ__,ノ / ! | .| ト、. | ,ィ / |. | . / ,ノ / i. / レ W | |, , `,ー-‐,レ W,| | |
https://w.atwiki.jp/trpgken/pages/2654.html
◇トレーラー ずっと、ずっと独りぼっちだと思ってた。 みんなにはあるような記憶は、私にはない。心のどこかで、誰かが叫んでる。 私は、みんなとは違う、化け物だって。ここにいちゃ、いけないって—— そんな私に、キミは憧れてくれた、信じてくれた、好きだ、って、言ってくれた。 嬉しかった。キミのおかげで、私はまだ一人じゃないって、思える。 ありがとう、そして、さよなら。 どうか、元気で。 ダブルクロス The 3rd Edition 『Starlit Fantasia』 第三話『星の火種は今、落とされる。』 ダブルクロス——それは、裏切りを意味する言葉。 ◇ハンドアウト 〇高砂琉唯 ロイス:■■■■ 推奨感情 P:■■ N:■■ キミがオーヴァードに覚醒してから数日が経つ。夏祭りもエージェントのみんなと過ごし、UGNの、この一風変わった日常にも慣れてきた。…なのに、この気持ちは何だろう。自分は、誰か大切なものを忘れている気がする。…どうして、涙が流れるのだろう? 〇竜上椿姫 ロイス:竜上桜夜 推奨感情 P:ワスレタ N:ワスレタ キミがこの支部にやってきてから数日が経つ。姉である桜夜が死亡して久しいが、この街で姉が言っていた日常を護り、暮らしていこう。そうあなたは決意する。 …本当に?何かがおかしい。なら、この寂しいような気持ちは何だ? 〇犬蔵佐久 ロイス:代弥日和 推奨感情 P:任意 N:任意 未だ人手が足りない天鶴市支部にやって来たエージェント、公文月冴。よく日和に仲良く話し合っているのは少しもやもやするが、彼もここに馴染めてきたようで何よりだ。…でも、何かやらなければならないことを忘れているような…? 〇鎖位乃刃 ロイス:鎖位榛葉 推奨感情 P:任意 N:任意 週刊ヘルメスに今日も出社するキミに、榛葉が話しかけてくる。栞が主催となって、公文の歓迎パーティーを行うのだとか。やれやれ、仕方がない。参加してやるとするか…。 …何だ?この違和感は。自分は何を忘れている?どうして、ふつふつと心が燃える? 〇代弥日和 ロイス:信念 推奨感情 P:任意 N:任意 喫茶カペラにて、パンケーキを作り、たまに発せられるUGNの任務を遂行する日々。まあ、しばらくはこんな平和な日常もいいだろうと思える。だが、何か妙だと感じる。...このままでは、自分はまた、大切な何かを失う気がする...
https://w.atwiki.jp/oreqsw/pages/1044.html
第三話「ちょっと大人な入浴」 訓練が終わり、宮藤達の入浴が終わるまで俺は部屋に戻り読書をしていた。 読書を始めて半時程経つが坂本が呼びにくる様子は中々無く、彼も暇を持て余し始めていた。 「まだ浴び終わって無いのか、芳佳ちゃん達は」 ポツリと呟いた彼には段々と眠気もきているようで、言葉の端では大きな欠伸も出している。 『もう浴びずに寝るか』との考えが彼の頭を過った瞬間、部屋の扉からコンコンと叩く音が聞こえた。 「漸く来たか」 音を聞いた彼はベッドから跳ね起きて立ち上がり、あらかじめ準備していた着替え一式を手に取り扉を開ける。 外に居る人物は大体予想が出来るためそのまま言葉を掛けた。 「芳佳ちゃん達、結構長かったみたいだな」 「宮藤達は女だ。女は色々と時間が掛かるから仕方無い」 「男が言うような口振りだが、美緒もその女だろ?」 「私はそれ程時間は掛からん」 そんな軽口を二人は言い合いながら部屋を後にする。向かう先はこの基地にある露天風呂だ。 だが俺に関しては自分の部屋と食堂、ブリーフィングルームしか知らないので必然的に坂本が案内する形になる。 「俺が露天風呂を使う際は時間帯に気を付けた方が良いな。私は兎も角、私以外の奴に鉢合わせでもしてみろ」 「・・・・・・タオルを巻いた皆にその場で蜂の巣にされている自分の姿が安易に思い浮かぶよ」 想像した瞬間に俺の体から冷や汗がどっと出てくるのが分かった。 普通の女性でもさえも恐ろしいのに、ここの女性陣は世界でもトップクラスの力を持った軍人。間違いなく彼は血祭りに上げられるだろう。 「私も皆が俺を蜂の巣にするのに混ざるのも悪くは無いな」 「美緒が入った瞬間に俺はお天道様とご挨拶をせにゃならんから止めてくれ」 「む、私が一番狂暴だと言っているように聞こえるぞ」 「気のせいですよ、気のせい。美緒が狂暴な訳無いだろ?俺からしちゃ美緒が一番可愛いって」 その言葉に一瞬だけ彼女の顔は驚きの表情と頬が紅くなったが、すぐに表情は戻り溜め息を吐きながらつかつかと歩き始めた。 「・・・その口説き文句は他の奴等に言うので聞き飽きた。もう少し考えて物を言え馬鹿者」 「な、何で急に不機嫌になるんだよ。俺は正直に言っただけだろ」 「女を見るや否や『可憐だ』『素敵だ』何て簡単に言う奴を信用出来るか?」 「・・・・・・いや、そうだな。今度から自重するよ」 彼女の的を射ている言葉には流石に反論出来ず、彼は素直に謝った。廊下を歩く音だけが響き渡り、二人の間には何だか気まずい雰囲気が漂う。 そして気まずい雰囲気のまま、露天風呂のある場所へ到着。 「・・・ここが露天風呂だ。私は後で来るから先に入ってくれ」 「ん、分かった」 そう言って彼はチラッと彼女を一瞥した後に入っていった。 一瞥したのには気付かなかったようだが、入って行った事を確認した彼女は大きく溜め息を吐き、壁に背中を着ける。 「(・・・・・・本当は俺からの言葉が嬉しいのに、素直じゃ無いな私は)」 そうして少し経つと中から露天風呂に繋がる扉を開けた音が聞こえた。 「とりあえず、俺には謝ろう。湯に浸かる時はお互い良い気持ちで入らねばな」 「へぇ、これはまた立派な露天風呂だなぁ」 正直な話し、異国の地に造られた露天風呂には正直期待していなかったが・・・うん、認識を改めて無いといけないみたいだ。 「・・・なるほど温度も丁度良い。オマケに辺りの風景も最高と来たか。文句無しだ」 扶桑の地でもこれ程までに立地条件の良い露天風呂は中々無かろう。激戦が繰り広げられる最前線とは言え俺は恵まれた部隊に来たようだな。 本土防衛隊の皆、これからもボロい湯船で頑張れ。 とりあえず、湯に浸かる前に桶で汲んだ湯で体を綺麗に流す。 そしてタオルは折り畳み頭の上に乗せてゆっくりと足から浸かり底に腰かける。 「っあ~!!生き返るなぁ~」 風呂は命の洗濯、とはまさにこれだな。美緒の厳しい訓練の後には最高の癒しだ。 「・・・・・・そう言や美緒の奴、何で不機嫌になったんだろう」 確かに俺は女性が好きだ。好みの女性にはすぐに声を掛けてしまうのは、俺でも悪い癖であると思う。 だが、俺の言葉に嘘や偽りは断じて無い。全ての言葉に心を込めている。 「美緒に対しても正直に伝えたつもりなんだがなぁ・・・」 女性が好きだとか良いながら正直な話し、俺は美緒に惚れている。ガキの頃からずっと惚れている。 この軍に美緒が居るのは知っていた。んでそこに配属されると知った時は心から喜んだし嬉しかった。 また一緒に戦える、また一緒に生活出来る。また一緒に笑い合える!!・・・・・・だけど笑い合える所か、一日も経たずにこの様だ。 「アホだろ、俺って」 ハァ~、やっぱり節操無しに女性に声を掛けたりするのがいけないよなぁ。 自分の性格の駄目さ加減には本当に呆れたもんだ。 ガラガラッ 「!!」 扉が開いた音が聞こえた。美緒が入って来たんだな。ってそりゃ当たり前か、美緒と一緒に入る約束してたんだ。 「・・・・・・あ、一緒に、入る」 え、何か急に恥ずかしくなってきた。と言うか・・・・・・き、緊張してきた!! 今思ったら、風呂に入ってたのも美緒を何とも思って無いガキの頃じゃねえか!! 何でちゃんと考えて返事しなかったんだ、訓練が終わった後の俺ぇ!! 「俺、湯加減はどうだ?熱くは無いか?」 み、美緒が来た。ヤバい心臓の動悸が激しくなってきてる。 と、とにかく返事をしねぇと。 「お、おお!!湯加減は最高に丁度良い・・・・・・ぞ」 「そうかそうか。それは良かった」 湯煙から現れた美緒の姿を見た瞬間、俺の心臓の動悸は更に激しくなり、思考は停止、視線は美緒に釘付けになってしまった。 湿気で張り付いているタオルのせいか、胸の膨らみや引き締まった腰等の身体のラインをそのタオルが強調させ、とても女性らしさを感じた。 いつもは結っている髪も今は下ろしており、サラサラと髪が靡く様子は更にその魅力を増させているように見える。 そして笑顔を俺に向けてくれている。その笑顔はいつもより何故か綺麗で可愛いらしく見えた。 そこで俺は完全に━━━完璧に美緒に骨抜きにされてしまった。 「?どうした?顔が赤いぞ、もう逆上せたのか」 「!!あ、いや、大丈夫だぞ!!///」 美緒に声を掛けられて、漸く我に帰った。 心配そうに見つめないでくれよ、何か恥ずかしいだろ。 「まだ赤いがのぼせたのか?・・・あまり無理はするなよ?」 「あ、ああ」 まだ心臓がバクバクしている・・・・・・と、とりあえず深呼吸で落ち着かせなきゃいけない。 不審な行動は美緒にすぐばれてしまうからな。 「私も入るかな・・・」 今は美緒に背を向けているが、美緒が今何をしているかが分かってしまう。 湯を身体に掛ける音が聞こえる・・・そしてすぐに湯船に身体を浸からせた音もした。俺の後ろに静かに座ったようだ。 「ふぅ、良い湯だな」 「お、おお。気持ちが良いな」 「風呂は命の洗濯と言うが、全くその通りだと私は思う」 「だ、だな」 馬鹿みたいに緊張してんな、俺って。美緒は恥ずかしく無いのだろうか・・・・・・まあ、俺なんてただの仲の良い幼馴染みとしか思って無いよな。 あ、なんか気分が沈むと落ち着いてきた。 「・・・・・・」 「・・・・・・」 本当に濁り湯で良かった。タオルを取ってる美緒は肩から下まで浸かっているから、胸や下半身はあまり見えない。 あ、いや、動く度に綺麗な形の胸がチラチラ見えて逆に駄目だ。 「な、なあ俺」 「ど、どうした?」 「先程は、その・・・馬鹿者や信用出来ないとか俺に言ってすまなかった」 「・・・・・・」 美緒よ、湯で自分の頬が紅く染まっている時に、伏し目がちでそんな事言うなよ・・・・・・可愛くて理性が本当にヤバいだろうが。 ただでさえ、俺はお前に骨抜きにされてんだから。 「さっきの私はどうかしていたみたいだ。ほ、本当はお前に可愛いと言われて時は・・・・と、とても嬉しかった」 おいおい、本当にヤバいじゃないか━━━━ 「信用出来ないと言うのも嘘だ。私は心からお前を信用している」 ったく、理性って簡単に壊れそうだな━━━━ 「私にとって、俺は本当に大事なんだ。だからこれからは・・・」 すまん神様、これ以上はちょっと━━━━ 「私と一緒に戦い、私と生き、私と笑い合ってくれないか?」 我慢出来ないみたいだ━━━━ 「馬鹿美緒、当たり前だろ。一生お前の側に居るさ」 「俺?今なんて・・・んぅ!?///」 「んっ・・・ふぅ・・・ちゅっ・・・っふぁ///」 「・・・っはぁ、ぁ、美緒、その・・・」 美緒にキスをしてしまった・・・。本人の同意も無く無理矢理にしてしまった。 あ、ああ~俺って最低じゃねえか!! 「す、すまん美緒!!俺はお前になんて事を・・・謝って済む問題じゃ無いかもしれんが本当に・・・」 「ま、待て俺!!落ち着いてくれ!!」 落ち着け?・・・・・あ、ああそうだな。落ち着いて話さないとな。 「そんなに謝る事は無い・・・と思うぞ。急にされて心底驚いたが」 「・・・あ、すまない」 「だから謝るなと言っているだろう?驚いただけで別に・・・嫌では無かった///」 「い、いやでもな」 「・・・・・・ならば、これで良いだろう?」 「ぅむ!?///」 お、おい嘘だろ?美緒からのキスだって? てかさっきは勢いでしてしまったから分からなかったが、美緒の唇って柔らかいな。 「・・・・・・これで私もお前の同意無く、き、キスをしたからな///この事はお互い様だぞ?///」 「・・・・・・ああ、お互い様だな」 至近距離で見つめ会う俺と美緒。眼帯は付けているがもう片目でしっかりと俺を見つめてくれている。 「美緒・・・・・・俺は美緒が好きだ。ネウロイとの戦い、絶対に生き残るぞ。そして笑いながら扶桑に帰ろう」 「・・・・・・その言葉を何年待ったと思っているんだ馬鹿者」 やっぱり美緒の笑顔は世界中の誰よりも綺麗だな。 「・・・・・・私も俺が好きだ。501の誰一人欠ける事無く、戦いを終わらせ絶対に扶桑へ帰るぞ?」 「もちろんさ、美緒との約束は命を懸けてでも守るよ」 「命は懸け無くて良い。絶対に生きてもらわないと私が困る」 「ハハッ、だな」 一頻り笑った後に、また見つめ会う俺と美緒。 そしてお互いに顔を近付けどちらからもなく、唇を合わせる。 今は高揚もせずに不思議と穏やかな気持ちだ。 「んっ・・・ちゅっ・・・ふむぅ・・・ぴちゃ・・・」 お互いの感覚を得る為に舌と舌とを絡め深い深いキスをする。唾液が混ざり、ぴちゃぴちゃと水音が露天風呂に小さく鳴り響く。 心から愛している人物とのキスはこれほどまでに幸福感を与えてくれるのか。 時間としては数分間も経っていないだろうが、俺には何時間も経っている気がした。長く感じてしまう位に幸せな時間だったのだろう。 唇を離すと美緒が少し苦しそうにしていた。 「・・・・・・んっ///はあっ、はあっ」 「だ、大丈夫か美緒?苦しかったのか?」 「す、少しだけな。夢中に、なりすぎて、鼻での呼吸を、はあっ、忘れていたよ///」 少しだけと言いながらも結構苦しかったみたいだな。申し訳無いと思う反面、美緒が強がりを言っている所も今は愛しく感じてしまう。 「よしよし、落ち着くまで休もうな」 「こ、子供扱いするな!!///同い年だぞ全く///」 抱き締めて頭を撫でてやると、文句を言いながらもしっかりと抱き締め返してくれるのは本当に嬉しい。 身体を鍛えているけどやっぱり柔らかいなぁ、無駄な肉が無いのは実に素晴らしいと思う。 「・・・・・・さ、最後までするのか?///」 「あぁ~・・・・・・美緒はどうしたい?」 「わ、私に聞くな!!///」 「キスだけで俺は充分幸せだけどなぁ」 落ち着いた美緒からのまさかの言葉にびっくりしたが、まあ別にしなくても今の俺は本当に幸せなので大丈夫だ。 「だ、だがな・・・・・・わ、私のお腹に当たってるモノが苦しそうだぞ///」 「・・・・・・」 湯船に腰掛けた俺の太股の上に跨がって座っている美緒の腹には臨戦モードの俺の愚息がいた。 つっても仕方ないよね、だってすぐ目の前には裸体の愛しき女性が居るんだ。おまけに抱き合ってるんだぜ?おっ立つのは仕方ないよね? それにこいつは後で発散させれば良いしな。 「いや、なんかすまん。精神は落ち着いているがどうもこいつは落ち着かんらしいな。まあ時間が経てば元に戻るさ」 「が、我慢は良く無いんじゃないか?」 「心配すんな。自然と治まるようになって・・・・・・っあ!?」 話している最中に俺の身体が急にびくんと震えた。 原因は分かっている、美緒が突然俺のモノを手で触れたからだ。 驚きと柔らかな手のひらの感覚で思わず身体が跳ねてしまったようである。 「ばっ、美緒っ!!」 「・・・・・・こ、ここを擦ると良いんだよな?///」 「ま、待て!!くっ・・・!!」 おずおずと探るようにして触る美緒の柔らかな手のひらは半端では無い位気持ち良く、今まででも経験した事の無い程ヤバい。 つか完全に流されかけている。 「俺、気持ち良いか・・・?」 「ぅくっ・・・美緒っ」 「ふふ、上手く出来てるみたいだ。もう少し動かしてみても良いな?」 「・・・っう、ふくっ、」 俺の反応を見て美緒は少し自信と余裕が付いたのか、指先で先をくりくりと弄ったり、竿を優しく手のひらで包み上下に動かしたりとしてくる。 頭の中は美緒と快楽でいっぱいになり、思考は靄が掛かったようになった。 「これ、以上はっ・・・んぅっ」 「ちゅっ・・・んっ・・・ふぅ・・・ちゅく・・・」 快感に支配されつつも美緒に制止の言葉を掛けようとしたが、唇を塞がれまた深いキスをする。 だが美緒の手は止まらず、舌を絡めながら更に快感を与えてくる。 「・・・っはぁ、美緒っ、そろそろ、ヤバ・・・っう!?」 「もう限界か?・・・大丈夫だ、我慢せずに出してくれ」 俺のモノから伝わっているのか触っている美緒にも限界が近付いている事が分かるようだ。 正直今にも出そうで我慢のせいか身体が震えてきた。 「み・・・お・・・っぅあ!!」 「っ!!・・・・・・これが俺の子種か。これほど熱いのだな」 びくんと一度身体が跳ねたと同時に、俺のモノから白く濁った液体が美緒の手のひらに吐き出された。 断続的に出続ける液体の勢いは中々治まらず、美緒の手の平へと更に出される。 「はあっ、はあっ、」 「しかしこんなに出る物なのか・・・・・・おっと」 漸く出すのも終わったようで、湯船に腰掛けていたが、身体の力は抜け息も絶え絶えになり、白濁の液体を見て驚いている美緒の肩に顎を乗せ、腕は美緒を抱き締め息を整える。 「・・・・・・馬鹿美緒、死ぬ程気持ち良かっただろうが」 「それは良かった。初めての体験だったが上手く出来てたか?」 「文句無しだな。もう美緒に依存するなこりゃ」 「はっはっはっ!!お互いに依存すれば良いさ」 それはどんな意味になるんだ?いや、深くは考えないでおこう。 「これから私達は恋仲になるのか?」 「まあそうなる、ってかそうなりたい」 「・・・何だかムズムズする響きだな」 「馴れれば良いだけの事さ。これからもよろしくな美緒」 「ふふっ、よろしく頼むぞ俺」 そして俺と美緒はまたキスをした。 これからネウロイとの戦いも激しくなるだろう。それでも俺は必ず美緒を・・・・・・心から愛している人を必ず守る。 俺の命が尽きてもだ。 「所でこれはどうすれば良い?」 「・・・・・・お湯で流した方が良いと思うぞ」 「そうだな。しかし少し舐めてみたがこれは変な味がするんだな」 「舐めたのかっ!?」 「うむ、一応馴れておこうと思って。確か口でもやる行為があった・・・」 「さ、さあゆっくり湯に浸かるぞ!!」 「?おかしな奴だ」